ニューヨークの巴里夫(パリジャン)(2013)

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原題は「Casse-tête chinois」(中国のパズル=難問)
シリーズものの第3弾ということ
前2作を見ていたほうがより楽しめるのでしょうが
ストーリーの分かりにくさは感じませんでした

こういう映画をみると、フランス人は恋や、LGBT
人種や宗教の違いにあまり口を出さない
寛容さを持っているように思えます
もちろん日本と同じで、人によるのでしょうが(笑)

 

妻と別居中で40歳になるグザヴィエは
親友でありレズビアンでもあるイザベルから
パートナーのジューとの間に子どもが欲しいので
精子提供をしてくれと頼まれます

同じ頃、出張先のNYで好きな男性が出来たと
妻のウェンディから突然離婚を宣言され
ウェンディは子どもふたりを連れて旅立ちます

グザヴィエは優しいけれど、自分で物事をはっきり決められない
優柔不断男なんですね、言われるまま抵抗できない

 

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それでも子ども可愛さに、グザヴィエもNY向かいます
イザベルとジューの暮らすアパートに居候させてもらい
ウェンディと子どもたちに会いに行くことにします
そこは高級住宅街で、招き入れてくれたジョンという男も
申し分ない人間で、自分が哀れに見えてくる
おまけに一流名門校の制服を着て息子が帰ってきた
グザヴィエは制服に猛反対、俺は父親だと言い張ってみても
無職同然で、居候、教育問題に口を挟むなど到底無理な話
離婚調停が進みます

グザヴィエは週2回の面会日に子どもたちを呼ぶため
ジューからチャイナタウンにある部屋を貸してもらいます(こういう部屋好き)
お金のために自転車便の違法就労をし
NYで暮らすため、偶然命を助けたタクシーの運転手の
姪であるナンシーと偽装結婚までするのです

 

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このチャイニーズ・アメリカンの女性が信じられないくらい好い人(笑)
グザヴィエもこういう女性と一緒になるのがいちばん幸せ
本当にこの人と結婚したほうがいいと思うのですが

そこにフランスから元恋人のマルティーヌが
中国系企業の中国産茶葉の無農薬化の契約のためやってきます
そして簡単に泊めて、やっぱり寝てしまう(笑)
マルティーヌに「もう一度愛せる気がする」と言われますが
グザヴィエにやり直す勇気がありません

そこにマルティーヌのふたりの子どもが合流し
イザベルがベルギー人のベビーシッターと浮気と
移民局の監査と赤ちゃんのお守りというトリプルな騒動があり
イザベルに子どもを認知してくれと頼まれ
疎遠になっていたグザヴィエの父親まで現れます
もう、女性関係も人間関係もてんこ盛り
(JとSのハートを見つけるところはいい)

 

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ついにはグザヴィエの元妻ウェンディと、元カノマルティー
イザベルの女3人が意気投合してグザヴィエを囲みます
石田純一一家かよ!(笑)

石田純一もだけど、こういう優男ってチャランポランに見えるけど
実は意外とタフで、一応責任感もあるのかもね(どうでもいいけど)

10年後の50歳になったとき、また続編ができるかも知れません
こういう男が落ち着くにはまだ早いでしょう(笑)

 


【解説】allcinemaより
 セドリック・クラピッシュ監督による「スパニッシュ・アパートメント」「ロシアン・ドールズ」に続くシリーズ第3弾。今度はニューヨークを舞台に、40歳となった主人公グザヴィエの恋と友情をめぐる優柔不断で悩み多き混乱の日々を綴る。出演は引き続きロマン・デュリスオドレイ・トトゥセシル・ドゥ・フランスケリー・ライリー
 かつては何人もの女性の間でフラフラしていたグザヴィエも40歳となり、今では妻ウェンディと2人の子どもとパリで平穏な日々を送っていた。そんなある日、子どもが欲しいという親友のレズビアン、イザベルに頼まれ、精子提供したことがウェンディにバレてしまい、一悶着。さらにニューヨーク出張から戻ったウェンディが、向こうに恋人ができたからと突然の別居宣言。2人の子どもを連れてニューヨークへと旅立ってしまう。すっかり途方に暮れるグザヴィエだったが、やがて居ても立っても居られず自分もニューヨークへ。何とかして子どもたちの側に居続けたいと、グリーンカード取得に奔走するグザヴィエだったが…。