世界で一番パパが好き!(2004)




タイトルからは、ありがちな
ハートフルな家族ムービーを思い浮かべますが
(そういう部分もあるけれど)ちょっとアダルト
原題は「ジャージー・ガール」

妻に先立たれ、仕事もくびになったシングル・ファザー
これは子どもの成長を描いたものではなく
父親オリーの人間としての成長物語なのですね

イライラしては、つい酷い言葉を投げつけてしまう
そういう傾向のある人って結構います

オリーもかっての宣伝マンの仕事が忘れられず
ニュージャージー州をばかにし、父親の仕事をけなし
娘にまでお前とママのせいで全て失ったと言ってしまう
そして自分の暴言に気が付くのが遅い

これらの毒は意図的なものかも知れないけれど
(私は嫌いではないけれどね)不快に感じる方もいるでしょう
ゴールデンラズベリー賞ノミネートもわかる気がします

だけどラストには自分の野望より
娘との生活を選ぶことを決めるオリー
ウィル・スミスが良いことを言っています
親子学芸会では無事に主演を務めることもでき
娘との絆も深まります

だけど大きな感動はないのよね
最後まで毒注入しているから(笑)



【解説】allcinemaより
 「チェイシング・エイミー」「ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲」の鬼才ケヴィン・スミス監督が、盟友ベン・アフレックを主演に迎えて贈るハートウォーミング・コメディ。突然妻を失い悲嘆に暮れる男が、残されたかけがえのない一人娘の世話に奮闘する中で、再び人生を取り戻していく。共演は「ロード・オブ・ザ・リング」のリヴ・タイラー
 ニューヨークに暮らすオリー・トリンキは、華やかな音楽業界でヤリ手宣伝マンとして活躍、完璧な人生を歩んでいた。だがある日、不幸にも彼の最愛の妻が出産直後に急死してしまう。悲しみを忘れようと、娘の面倒もそこそこに、より一層仕事に没頭するオリー。しかし、大事な仕事でヘマをして職を失ってしまう。ニューヨークをあとにし、娘と共に父のいるニュージャージーの実家へと戻ってきたオリーは、心機一転、いい父親になろうと決心する。7年後。ブルーカラーの仕事を真面目にこなすオリー。娘ガーティも、おしゃまなところはあるものの素直で愛らしい少女へと成長していた。おまけに最近、レンタルビデオ屋でバイトしている大学院生マヤと出会い、久しぶりに胸をときめかせたりと、ささやかながらも幸せな日々を送るオリーだったが…。