顔のないスパイ(2011)



原題は「THEDOUBLE(二重の)

タイトルでネタバレしてどうする(笑)

ありきたりなB級映画、ただリチャード・ギアが出てるだけ(笑)
だいたい国家を守るはずのスパイが仕事より何より人情家で
安息の場所が愛する妻と子どもがいる“我が家”っておかしいだろ?
普通のサラリーマンじゃないんだから(と、私は思う)



ロシア側が二重スパイの正体を知らないのは、いくら何でも筋が通らないし
ラストにオチはあるものの、同じようなオチなら
ケヴィン・コスナーの「追いつめられて」(1987)の方がオススメ

でも、つまらないわけではありませんでした(笑)



メキシコ国境ソノーラ砂漠
国境警備員を殺害し、アメリカに渡ろうとする一団

その半年後、ワシントンでロシアと関係を持つ上院議員が暗殺され
容疑者として浮かび上がったのが旧ソ連のスパイ“カシウス”でした
元エージェントのポール(リチャード・ギア)を呼び戻し
カシウス”マニアのFBI捜査官ベン(トファー・グレイス)と捜査させます



そしてふたりは、かつてポールが射殺したはずの“カシウス7”のひとり
ブルータス(ティーヴン・モイヤー)が獄中で生きていることを知り
カシウス”の情報と引き換えのためのラジオを持ち刑務所に向かいます

しかしラジオの電池を飲み病院へ運ばれたブルータスが脱走
そしてカシウス”を名乗る男に首を斬られ、殺されてしまうのです



そんな中、半年前の国境警備員殺害の時の監視カメラに
KGBのボズロスキー(テイマー・ハッサン)の姿を発見(遅いよ)

カシウス”=ボズロスキーの線で捜査が進められますが
ベンは過去に”カシウス”が事件をおこした現場の写真には
必ずポールが写っていることに気が付きます
カシウス”の正体はポールだったのです



一方のポールは昔の落とし前をつけるため
ボズロスキーの元へ向かっていました

かってポールの家族はボズロスキーに殺されたのです



非情な殺し屋”のはずの”カシウス”がだんだん良い人になって
終盤はもうバディムービー

ポールとベンの友情物語(笑)



サスペンも、アクションもともかく(笑)

98分という長さで、話もわかりやすいので
サクッと見るのには問題なし、というところです



【解説】allcinemaより

「3時10分、決断のとき」「ウォンテッド」の脚本家マイケル・ブラントが監督デビューを飾ったスパイ・サスペンス。若きFBI捜査官と引退した元CIAエージェントが手を組み、死んだはずの旧ソ連伝説のスパイを追うさまを捻りを利かせた展開で描く。主演は「プリティ・ウーマン」「HACHI約束の犬」のリチャード・ギアと「イン・グッド・カンパニー」「スパイダーマン3」のトファー・グレイス、共演にマーティン・シーン
 ある日、ワシントンで上院議員が何者かに殺され、その手口から、すでに死んだとされていたソ連の伝説のスパイ“カシウス”の名前が浮上してくる。そこでCIA長官ハイランドは、かつてカシウスの追跡に実績を残した元CIAエージェントのポール・シェファーソンを呼び戻し、大学でカシウスの研究をしていたFBIの新人捜査官ベン・ギアリーと組ませて捜査に当たらせる。カシウスに魅せられ、彼が殺しを復活させたと信じるベンに対し、カシウスは死んでおり事件は模倣犯の仕業と一蹴するポールだったが…。