Re:LIFE~リライフ~(2014)



原題は「theRewrite書き直す


ヒュー・グラントマリサ・トメイ

50代中年ラブコメにかかわらず、爽やか!という奇跡

どんな行き詰まったときにも、広い視野で見れば救世主はある

疲れたとき、辛くなったときに観たい映画


15年前にアカデミー賞脚本家を獲得したキース・マイケルズ(ヒュー)

しかしその後ヒット作に恵まれず、ついには電気まで止められてしまいます

そんな時エージェントに紹介されビンガムトン大学の臨時講師




田舎町のビンガムトンではまだキースは尊敬され、称えられていました

すぐさま女子大生のカレン(ベラ・ヒースコート)と寝るし

酔ってウェルドン教授(アリソン・ジャネイ)に絡むし

(でもジェーン・オースティンに対する見解は私も同意見)

そのうえ提出されたシナリオから、選んだ受講者は美人学生ばかりと

モテなさそうなヲタクの男子2名だけという好き放題


働きながら大学に通うシングルマザーのホリー(マリサ・トメイ)から

シナリオの感想を問われ、シナリオを読んでいないことがバレたキースは

渋々ホリーも受講者に加えます




お調子者で、優柔不断で、情けない主人公はヒューにぴったり(笑)

そこに昼は売店、夜はレストランで働きながら大学に復学した

しっかり者のヒロインにマリサ・トメイちゃん

家族の話になるとすぐ泣いちゃう学長のJK・シモンズ

とにかくキャラがいい、みんなとってもチャーミング


最初は教師も生徒も見下した、「オレ様」男だったキース

だけど生徒たちのどうしようもないアイディアを

どうにか授業で形にしようとしていくうちに

脚本家である自分が本来しなければいけなかったことが

見えてくるようになったのです




そして、教師という仕事の醍醐味とは

生徒の眠っていた才能を見つけたり、後押しすることにあるのでしょう

キースはクルムの才能を発見し、指導する悦びを知ったのです

教師としての第二の人生に目覚めた瞬間


人に教えているつもりが、自分が教えられていた

いつの間にか生徒たちのことが好きになっていた

その感じがわざとらしくなくて好かったです




グッ!とくるような感動があるわけでないけれど(笑)

主人公や生徒たちと一緒にメンタルが鍛えられていく気がします

心が強くなれば、人はやさしくなれるんだね


いろいろな映画のタイトルが出てくるのも楽しい

「マーティ」(1955)が見たくなりました




【解説】allcinemaより

フォー・ウェディング」「ノッティングヒルの恋人」のヒュー・グラントが人生に行き詰まったハリウッドのダメ脚本家を演じるコメディ・ドラマ。脚本の仕事にあぶれ、嫌々ながらも田舎の大学で講師をすることになった主人公が、学生たちとの交流を通して自らの人生を見つめ直していく姿をユーモラスに綴る。共演はマリサ・トメイ、J・K・シモンズ、アリソン・ジャネイベラ・ヒースコート。監督はヒュー・グラントと4度目のコラボとなる「ラブソングができるまで」「噂のモーガン夫妻」のマーク・ローレンス。
 キース・マイケルズは、若くしてアカデミー賞脚本賞を受賞したハリウッドの脚本家。しかしそれ以降、15年間まったくヒット作とは無縁のまま。すっかりハリウッドからもお呼びがかからなくなっていた。そんな彼に唯一残されていたのは、田舎の大学が用意したシナリオコースの講師という働き口だけだった。背に腹はかえられず渋々引き受けたものの、案の定やる気ゼロ。いきなり学生に手を出したり、受講生を顔で選んだりとやりたい放題のキースだったが…。