松嶋菜々子さん、演技が下手くそだなあ(笑)
今さらの鑑賞でございます
社会現象を巻き起こしたホラー映画
「貞子」がひとり歩きしましたね
テレビから這って出てくるシーンはあまりに有名で
宴会芸にもなりましたし
風などで長い髪の女性の髪の毛がブワッとなろうものなら
「貞子だ~」と言われたものです(笑)
思ったより面白かったです
95分という長さも見やすい
女性記者と超能力者の元夫が、その「呪いのビデオ」と
事件の経緯を手がかりに、命のタイムリミットにさらされながら
謎を追うというもの
とにかく日本人が怖いと思うもののオンパレード
白い着物に長い黒髪の女性
室内の背後の空間
歪んだ顔の写真
階段を駆け上がる女の子の足
井戸の底
不気味に新聞記事が踊ったり
足元に不自然な女の白い足が見えたり、
袋を被った男がが指さしていたり
何とも言えない嫌悪感を生み出していて
期待が高まります
貞子の生きていた時代にビデオが存在はしていたのか
もしあったとしても、貞子が何をやりたかったのか
なぜビデオを見た人間を殺すのかがわかりません
その辺りの緊迫感はかなり薄い
そしてついに貞子の登場したときには、あの動きに
貞子がマイケル・ジャクソンに見えたのは私だけでしょうか(笑)
私が見ると、どんなホラーもコメディになってしまう
子どもの死を宣告される恐ろしさは伝わったのと
やはり生きている人間が一番怖いわけで
自分が生きるために、知人にそのテープを見せるというのは
その人が死んでもいいと思っているということ
息子を助けるために、ヒロインは父親に電話します
父親なら孫のためなら死んでくれるだろうと判断したのでしょう
呪いの連鎖をストップさせたいという思いもあったのかもしれません
自分にとってどちらが重要な人間であるか天秤にかける
だれもが持っている残酷な部分
それにしても松嶋菜々子さん、演技が下手くそだなあ(笑)
傑作はこの1本だけで、ほかは見なくていい
というレビューばかりなんですが(笑)
【解説】allcinemaより
鈴木光司の人気ホラー小説を映画化。テレビレポーターの浅川玲子は、見たら一週間後に死ぬというビデオテープの話を聞いた。にわかには信じられない玲子だったが、姪の死をきっかけにビデオテープについて調べ始める。主人公浅川を女性としたこと、共に調査する高山竜司を浅川の前夫としたことなど、原作とは若干設定を変えることで、ストーリーの簡略化と登場人物の関係強化に成功し、傑作映画となった。ささいなカットが恐怖をかき立てるのは、中田秀夫監督の見事な演出力による。中谷美紀演じる高野舞は続編のヒロインとなることから顔見せ的に登場はするものの、あまり活躍しない。
続編の『らせん』と2本立て興行というユニークなスタイルで公開され、大ヒットした。