ターミネーター(1984)




ジェームズ・キャメロンのメジャーでの監督デビューでは2作目
シュワルツェネッガー知名度こそあったものの
その訛りのせいで当時は仕事がほとんどなかったとか

シリーズも公開時はこちらの1作目よりも
「タミネーター2」からヒットしたそうです


今見ると、低予算での特撮技術は古臭く
特殊メイクもかなりお粗末で
SFホラーアクションとしては
かなりレトロな雰囲気をかもしだしています

でも、アイディアや構成などは凄くいい
ストリーにも矛盾はありません
なにより、恋愛映画として傑作


たったひとりの女性、サラ・コナーを守るために命を懸け
未来からタイムトラベルしてきたカイル・リース
そして、その女性を殺すだけにやってきた
殺人マシーン、ターミネーター

マシーン対人間の描き方もうまい
マシーンはマシーンであり、人間は人間
人間には感情も、痛みも、死もある

サラも、誰も、カイルの言うことを信じてくれません
しかし、執拗にサラの命を狙うターミネーターから逃れるためには
サラはカイルについていくしかなくなります
やがて彼のやさしさに、本当の想いに気が付いていく

これはもう、マイケル・ビーン萌え(笑)

最強の肉体を誇るシュワルツェネッガーと比べたら
あまりに対照的で、弱弱しい優男なのですけれど
この一途な思いに胸キュンせずにいられましょうか

そして、本物の愛を与えられたとき
女性は強くなるのです

ラストの締め方まで抜かりない


いくら続編を作っても構わないですが
この1作目だけは
決してリメイクはしてほしくないと思います
永遠にチープで、レトロで
手作り感溢れるSF映画のままでいい

懐かしい10代の頃の思い入れもあっての
お気に入りで



【解説】allcinemaより
未来で繰り広げられている人類VS機械の果てしない闘い。機械軍は人類のリーダーであるジョン・コナーを歴史から消すべく1984年のロスへ冷徹無比の殺人機ターミネーターを送り込んだ。目的は、いずれジョンを産むことになるサラ・コナーの抹殺。平凡な女子学生であるサラの前に姿を見せる黒づくめの殺人機。だがその時、彼女を守るために一人の男が現れた。男の名はカイル・リース。ジョン・コナーの命を受け、未来からやって来た戦士であった。
 シュワルツェネッガーを一躍スターダムに押し上げた残虐非道なターミネーターの魅力と、現用兵器で展開されるつるべ打ちのアクションに、時空を越えたロマンスを織り混ぜた傑作エンタテインメント。「殺人魚フライングキラー」で苦汁を嘗めたJ・キャメロンが心機一転、低予算ながらA級作品に引けを取らない仕上がりを見せる