植物図鑑 運命の恋、ひろいました(2015)





わかれる男に花の名前を1つ教えておきなさい

 1年に一度必ず咲くから」川端康成



原作は未読ですが、人気ランキングで1位になったり

ずいぶんと話題になったので鑑賞してみました

1020代を対象年齢としたようなポップな質感


「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか」

「咬みません。躾のできた良い子です」

道端で倒れていたイケメン男子が
仕事でうまくいかず、不満な日々を送っている女子の家に住みつき

胸キュンな言葉をどんどん吐いてくれるうえ

料理上手で家事も完璧にこなしてくれるのです


毎週末には植物を狩りに行き、料理して食べる

イマドキの若い女の子で山菜料理を好んで食べる人はそういないでしょうが

料理は美味しそうでフードコーディネーターがいい仕事をしていますね

料理の盛り付けはやはり大事なんだなって感じました






料理のできる男性はモテるといいますけれど

平成生まれなら必須条件なのでしょう

私も息子が社会人になった時には

料理教室に通うことをすすめようと思いました

ついでにパン教室にも行かせます


女性にモテたほうが人生は楽しいはずです

モテすぎると、逆に災難にあいそうですが()



ただ、ストーリーのほうは、現実的にかなりの無理があります

素性のわからない男性をいきなり一人暮らしの女性が泊めるなんて

普通に怖いです


ようするにイケメンだからOKなわけで

そうでない男性が倒れていたら、まず警察か救急車を呼びます

しかも「拾ってください」なんて言われたら、完璧に不審者です


そして実際には旦那でも彼氏であっても

そこらの雑草を摘んできて台所で料理されたら

大抵の女性はキレるでしょう()






平成女子の願望詰まったおとぎ話だと割り切ればいいでしょうが
「こうされたいのだろ?」みたいな意図はミエミエで

ベッドシーンに関しては、見てるこっちのほうが

エッチとは違う意味で恥ずかしかったです


せめて、理由も言わずに彼女のもとから突然去る理由とか

そうせざるを得なかった事情は入れるべきでした

完全に脚本が手抜きです()


でも岩田剛典クン(三代目JSoul Brothers)と

高畑充希ちゃんのファンなら、笑顔も可愛いですし
楽しめるのではないかと思います




【解説】allcinemaより

人気作家・有川浩の著作の中でもとびきり“ベタ甘”と人気を博した王道恋愛小説をEXILEの岩田剛典とTV「とと姉ちゃん」の高畑充希主演で映画化。ある日突然、目の前に現われたイケメン男子と奇妙な同居生活を始めたヒロインの甘く切ない純愛の行方を描く。監督は「トリハダ-劇場版-」「のぞきめ」の三木康一郎
 東京でひとり暮らしをしている23歳のさやか。仕事もプライベートも冴えない日々を送っていたある冬の日、ほろ酔い気分で帰宅した彼女は自宅アパートの前で、行き倒れのイケメン男子・樹を拾う。翌朝、目覚めたさやかは朝食を準備している樹の姿を見て驚くが、朝食の美味しさに思わず同居を提案してしまう。こうして樹に料理と家事をやってもらい、半年という期限付きの同居生活をスタートさせたさやか。樹は植物にやたら詳しくて、週末にはさやかを連れて近所の川原や土手で“野草狩り”をしては、それらを使った美味しい料理を次々と作ってくれるのだった。そんな驚きに満ちた日々を送るうち、樹に対して単なる同居人以上の感情を抱き始めるさやかだったが…。