世界にひとつのプレイブック(2012)




「プレイブック」とは、アメフトのチーム
それぞれが持っている作戦図のこと

ジェニファー・ローレンスがオスカーを受賞
あのロバート・デ・ニーロとタイマンを張るのは見事でしたね
デ・ニーロに演技で「負けたくない」オーラがバンバン出ていました(笑)
作中で太って見えるのも、16歳年上のブラッドリー・クーパー
見た目年齢を近づけようと体重増加したのでしょう

シリアスなドラマになりそうな鬱な恋物語
家族の関係とコメディ路線で描いた
デヴィッド・O・ラッセルの監督と脚本も見事
ラッセル自身の息子が双極性障害強迫性障害を患っているそうです
リアルな実体験も、もとになっているのかもしれません





妻のニッキの浮気が原因で、心のバランスを崩してしまい
精神病院に入院させられたパット(ブラッドリー・クーパー
結婚式で使った(そして奥さんが浮気中にかけていた)
スティーヴィー・ワンダーの「マイ・シェリー・アモール」を聞くと
パニックを起こしてしまいます

退院しても、接近禁止令のためニッキに会うことはできません
にもかかわらず、身体を鍛えて妻の理想的な男になれば
必ずヨリを戻せると信じているのです

そんなある日、友人のロニー夫妻に招かれてディナーに行くと
ロニーの奧さんの妹ティファニージェニファー・ローレンス)と出会います
ティファニーも警察官だった夫に死なれたのをきっかけに
セックス依存症という問題を抱えこむようになりました

会った瞬間に惹かれあったふたり
しかし別れた妻とまだ愛し合ってると妄想する男と
セックスを求めるという極端な表現しか出来ない女 
それでも主治医の勧めで、パットはティファニーを食事に誘います





この食事のシーンはまるで、どちらのほうが「イカレているか」対決(笑)
パットのあからさまな失礼な言動にティファニーは怒り、パットを罵しります

たまたまそこに「マイ・シェリー・アモール」の曲が流れ
パットはパニックに陥ってしまい騒動寸前

そのとき即座にパットをいたわるティファニーの姿には感動します
自分も痛みや苦しみや偏見を、散々知ってる人間だからできること
本当のティファニーは、とてもやさしい娘なのです

そして、ティファニーはニッキにパットの書いた手紙を渡す
その代わりパットはティファニーのダンス大会のパートナーになる
ふたりは約束を交わしダンスの練習を始めることになります





切れているときのブラッドリー・クーパー
目が本当にイッテいる人間そのもので怖かったですけれど
どこか女心を捉える妖しさもあるのよね(笑)


でもこのダンスの練習がパットにいい効果をもたらします
今までニッキ、ニッキと騒いでばかりいたのに
慣れないダンスに疲れてしまってそれどころではない(笑)

そこにアメフト愛のパットの父親(デ・ニーロ)がイーグルスの勝敗に
全財産を賭けるという「暴挙」に出るのです
しかもパットとティファニーのダンス大会での得点まで賭けてしまいます
後半戦はデ・ニーロが一番イカれた男に(笑)
でもラストでは人生最大のいい言葉を息子にプレゼントしたと思います
(賭けに負けていたら、こんな言葉はでなかったでしょうが 笑)





過去に固執しすぎていては
今、目の前にある幸せは見えない
そう教えてくれます

現実には双極性障害者同士が付き合うということは
とても難しいことでしょう
でも、お互い足りない者同士が助け合う姿には
やはり感動してしまいます


それにしても、ジェニファー・ローレンス
特に男性からの評価がめちゃくちゃ高いのには驚きです
もしかしたら作品自体も男性好みの恋愛映画なのかもしれません
(男性は別れた女性が忘れられないといいますし 笑)


【解説】allcinemaより
それぞれに最愛の人を失って心のバランスを崩したエキセントリックな男女が出会い、互いの目的のために協力し合う中で次第に希望を見出していくさまを、シリアスな状況の中にもユーモアを織り交ぜ感動的に描き出したヒューマン・ラブ・コメディ。主演は「ハングオーバー!」のブラッドリー・クーパーと「ハンガー・ゲーム」のジェニファー・ローレンス、共演にロバート・デ・ニーロジャッキー・ウィーヴァーアカデミー賞のノミネーション発表では、この4人が4つの演技部門すべてで候補となる快挙で話題となった。監督は「スリー・キングス」「ザ・ファイター」のデヴィッド・O・ラッセル。
 妻の浮気が原因で怒りをコントロールできなくなり、精神病院入りを余儀なくされたパット。ようやく退院したものの、妻ばかりか仕事も家も失ってしまい、実家に戻って社会復帰を図ることに。心身の健康を取り戻せば、接近禁止令の出ている妻ともやり直せると思い込んでいるパットだったが、あいかわらず突然キレてはトラブルを引き起こすこともしばしば。そんなある日、友人に誘われたディナーで近所に住む若い女ティファニーと出会う。彼女もまた、夫を事故で亡くして以来、心に問題を抱えており、パットはそんな彼女のエキセントリックな言動に振り回されるハメに。ところがティファニーはパットの妻とも知り合いで、パットがよりを戻せるよう手助けしてあげると提案。その交換条件として、ダンス・コンテストにパートナーとなって出場することを迫られるパットだったが…。