面白かったですね
公開当時は流行に踊らされたような気がしていましたが
よく見るとすごくいい
「サイコ」「羊たちの沈黙」「モンスター」「イット」・・
シリアル・キラーを題材にした作品は多いですけれど
私はこの「セブン」のジョン・ドゥ（スペイシー）が
いちばんサイコ萌えします
フィンチャー監督の映像のセンスの良さには
オープニング（カイル・クーパー）から引き込まれました
宮川一夫さんの生み出した「銀残し」という手法が
この作品でも使われているそうです
残忍で悪臭のしそうな遺体現場も
見事な醜悪に見入ってしまいます
罪に問われない罪人を、「７つの大罪」に例え
拷問死させる
指紋は一切出てこない
犯人は自分の指紋のすべてをそぎ落としていたから
他人への苦痛も、自分への苦痛も、なんとも思わない男
箱の中身は何だったのだろう
昔、この作品をに見たときは
ミルズの奥さんの生首だと思った
ミルズもそう思ったことだろう
首ではなく、胎児だったのか
サマセットは罠だと言う
このときの、スペイシーの表情はたまらない
犯行は残り2件
「ENVY（嫉妬）」はジョン・ドゥ
そして7番目の「WRATH（憤怒）」
それはミルズのことだったのです
しかし、スペイシーの怪演と、フリーマンの名演の前には
プラピがカスにしか見えません（ごめんなさい 笑）
続編が出ることで、傑作が台無しになることは多いけれど
続編やリメイクがなければ、ないで
埋もれてしまいがちになってしまう傑作もあるのだなと思いました
私もほとんど存在を忘れていました
これほどまでサイコ萌えできる秀作は
そう多くないというのに
お気に入りです
【解説】allcinemaより
キリスト教の“七つの大罪”になぞらえた奇怪な連続殺人事件を追う二人の刑事を描いたサイコ・サスペンスで、アメリカ・日本ともに大ヒットを記録した。凝りに凝ったオープニングが象徴するように、Ｄ・フィンチャーのスタイリッシュな画造りと、Ｂ・ピット＆Ｍ・フリーマンの渋い演技が光る一編。
定年退職間近の刑事サマセットと新人のミルズは、ある殺人現場に向かう。そこには肥満の大男の凄惨な死体があった。またほどなくして、今度はビジネスマンの死体が発見される。サマセットはそれぞれの現場に残されていた文字から、犯人がキリスト教における七つの大罪（傲慢・嫉妬・憤怒・怠惰・強欲・暴食・色欲）に因んだ殺人に及んでいると分析、残るは５件となった。事件を未然に防ごうと犯人の特定を急ぐ２人。やがて一人の男が容疑者に浮上、しかし接近するも取り逃がし、さらなる犠牲者を出してしまう。そんな中、大罪に沿った犯行が残り２件となったところで、犯人を名乗る男が自首して来るのだが…。
定年退職間近の刑事サマセットと新人のミルズは、ある殺人現場に向かう。そこには肥満の大男の凄惨な死体があった。またほどなくして、今度はビジネスマンの死体が発見される。サマセットはそれぞれの現場に残されていた文字から、犯人がキリスト教における七つの大罪（傲慢・嫉妬・憤怒・怠惰・強欲・暴食・色欲）に因んだ殺人に及んでいると分析、残るは５件となった。事件を未然に防ごうと犯人の特定を急ぐ２人。やがて一人の男が容疑者に浮上、しかし接近するも取り逃がし、さらなる犠牲者を出してしまう。そんな中、大罪に沿った犯行が残り２件となったところで、犯人を名乗る男が自首して来るのだが…。
