白雪姫と鏡の女王(2012)




イマドキの「白雪姫」


ポップで、カラフルで、お転婆で、お茶目
草食系王子様とのキスだって
自分からいっちゃう

リリー・コリンズちゃんのバブルでゲジな眉には
最初見たときにはびっくりするけれど(笑)
ダンスやアクションなど、動くととても可愛らしく見える

バレエやシンクロの濃いメイクと同じで
激しい動作の時は、これくらい濃い顔立ちのほうが
映えるのかもしれません

女王役のジュリア・ロバーツははまり役
彼女はイジワルでケチな性悪女がぴったり
いままではこういう役を避けてきたのでしょうが
賞味期間も切れて新境地開拓というところでしょうか

とはいえ、さすが大女優
若い男にヒラヒラの服を着せて喜ぶ姿は
しっかりそこらの「おばさん化」していますし
エステのシーンなんてここまでやるかと(笑)
なかなかの怪演を見せてくれました





石岡瑛子さんの衣装も素晴らしい
とくに動物をモチーフにした舞踏会のドレス
奇抜で革新的、だけど「おとぎの国」感の表現として逸品
この作品ではアカデミー賞にノミネートもされています

エンディングの歌い踊るシーンはマサラ映画風
(さすがフィル・コリンズの娘!歌がうまい 笑)
インド出身の監督らしく、最後までコミカルで
楽しい気分で見終われました

とくに小中学生の女の子がいるご家庭にはおすすめな
変革グリム童話だと思います



【解説】allcinemaより
 有名なグリム童話の『白雪姫』を、「ザ・セル」「落下の王国」の映像派ターセム・シン監督が、コミカルかつカラフルに描いたファンタジー・コメディ。出演は白雪姫にフィル・コリンズの娘リリー・コリンズ、王子に「J・エドガー」のアーミー・ハマー、そして女王役にはジュリア・ロバーツ。また、2012年1月に惜しくも他界した世界的デザイナー石岡瑛子が本作の衣装デザインを担当、これが遺作となった。
 幼い頃に父親である国王を失って以来、18歳になる今日まで継母の女王に幽閉されてきた白雪姫。その間、女王は散財を繰り返して王国の財政は破綻寸前。そこで女王は隣国の若くてお金持ちのイケメン王子との結婚を画策。ところが王子は白雪姫と恋に落ち、怒った女王は白雪姫を恐ろしい怪物がいるという森に追放してしまう。やがて、森の中で7人の小人のギャング団と出会い、彼らの仲間に入れてもらった白雪姫は、女王への逆襲を期して小人たちから様々なことを学び、成長していく。