天国から来たチャンピオン(1978)




ファンタジー系ラブコメ
テンポがよくて、クスっと笑えて
最後はハッピーエンド
少し切ないけど。

新人天使の間違いで死んでしまった
アメリカンフットボールの選手、ジョーが
公害問題の抗議に来たベティという女性に一目ぼれ
一時期だけと富豪の身体に乗り移ったときからが面白い

たぶん従業員にとってはイキナリ庶民的、いい人になったご主人様
物置でブツブツと、はたから見たら独り言
妻と愛人の部屋をノックするたび隠れる愛人

取締役の会議でのスピーチや
チームを買収して敵対心をむき出しの選手から
やがて実力を認められていく過程などは
じつに清々しく気分がいいですね。

でもその身体も死んでしまう時が来ます。
新しい身体は選手仲間でライバルだったトム。
でも今までの記憶がなくなってしまうだなんて!

死んだのと同じじゃない・・
残されたマックスも、屋敷の従業員も
あまりに可哀そう。

それでもベティとの再会への持っていきかたはうまかったですね。
ただのナンパだとしても、なかなか上級クラスの誘い方(笑)
ベティじゃなくても運命を感じそう(笑)

時代は感じますが、よくある「ゴースト」もののなかでは
よく出来た作品だと思います。

トム(ジョー)はアメフト選手だけで終わらず
いつか企業家としても成功し
ベティとともに社会を良くしていくんじゃないかな
そんな明るい未来も想像できて。



【解説】allcinemaより
前途有望なプロ・フットボール選手が交通事故で即死するが、それは天使のミスによるものだった。困った天界は彼の魂を殺されたばかりの若き実業家の中に送り込む。全く新しい人物となった彼は、再びフットボールの世界に乗り出すが……。「幽霊紐育を歩く」(41)をW・ビーティが脚本・製作も兼ねてリメイク。期限付きで異なる人生を送ることになった男をハートウォーミングに描いた愛すべき作品。主人公の趣味という設定でもあるサックスのメロディ(音楽はD・グルーシン)が切ない