わたしのお医者さま(1955)


 
 
1954年から70年まで作られたイギリスの
「ドクター・シリーズ」全7編の2作目ということ。
ブリジットのイギリスでのデビュー作。
脇役ではありますがブリジットが出演しているので
日本でも紹介されたそうです。
 
のどかでのんびりしたラブコメ
就職したばかりの新米医師のサイモン(ダーク・ボガード)は
勤める診療所の娘(タイプでない)との交際を押し付けられ
その娘から逃れるために船医になります。
船で診察室にやってくるのはイカれた変わり者ばかりの船員。
ある日立ち寄った島で歌手のヘレナ(ブリジット)と出会います。
ヘレナは船会社の会長の娘と共に船に乗ることになります。
そして会長の娘は、女嫌いのホッグ船長に惚れてしまいます。
 
私にとってダーク・ボガードといったら「ベニスで死す」の
美少年に恋する危うい中年男性が印象深いのですが
若かりし日はなんと爽やかな好青年だったのでしょうか!笑
 
当時20歳のブリジットもこの作品ではどちらかといえば清純派で
ほのぼのとした恋愛ものに仕上っています。
 
「わたしのお医者さま」なんてタイトルですが
ブリジットが患者さんなわけではありませんでしたね。
看護師としてしっかりお仕事しているシーンはありましたが。
 
ブリジットの出番は少ないものの
フランス語訛りの英語が可愛らしくって癒されます。
歌声も披露していますし、彼女のお宝映像のひとつには間違いないでしょう。
 
コメディでありながら笑える箇所がないのは致命的ですが
のんびりしたいときにはいいかも知れません。
 

 
【解説】allcinemaより
船医として貨物船に乗り込んだサイモン医師は、寄港した南米でヘレナという美しい歌手と出会う。彼はたちまち彼女に惹かれるが……。イギリスで好評を博したD・ボガードの“サイモン医師”シリーズの一編。