JAWS ジョーズ(1975)

 
 
何十年ぶりかに鑑賞しました。笑
今でもはっきりと覚えている強烈なシーンがとても多いです。
素晴らしい演出、有名すぎる音楽、パニック映画の中でも別格でしょう。
 
オープニングの水面上で泳ぐ女性と水面下でうごめく鮫目線の映像から
いっきに物語に引き込まれます。
 
見えない恐怖・・
 
海水浴場で我先にと逃る人々
桟橋ごと持っていかれるエサ
レジャー気分ではしゃいでいた明るい雰囲気が
一瞬で恐怖へと転換するのです。
 
「子供たちには何と言えばいいの?」
「釣りに行ったと言え」

 
サメ退治に赴く3人の男性描き分けも見事です。
空缶を潰すと紙コップを潰す・・
海洋学者役のドレイファスと漁師役のショウの
男の張り合いが面白い。
 
ジョーズ」が怖いのは、人食いザメが巨大で凶暴なだけではなく
恐ろしく頭が良いということです。
怒ったサメは船に攻撃をしかけてくる。
その感情のない漆黒の瞳・・・
 
「笑え!怪物め!!」
 
意外にも「ジョーズ」の作中でのサメの犠牲者は5人だけ。
最近のパニックやアクション映画では大量に人が死にますが
死人の多さが完成度の高さではないことがわかります。
 
前半はパニックにホラー、後半は海洋アドベンチャーとして
終始見入ることができます。
傑作でしょう、お気に入りで。
 

 
【解説】allcinemaより
平和な海水浴場に突如出現した巨大な人喰い鮫。観光地としての利益を求める市当局によって対応が遅れ犠牲者の数は増すばかりとなるが、遂に警察署長ブロディと漁師クイント、海洋学フーパーの三人の男が鮫退治に乗り出す。今さら説明の必要の無い大ヒット映画で、何かと話題先行に受け取られがちだが、映画自体の完成度の高さは見逃せない。ショック描写のみならず全てに渡り周到な演出には舌を巻く。スピルバーグが当時まだ27才だったというのは未だに信じ難い。三人の男たちのキャラクターの対比や鮫との死闘を描いた後半の面白さに見られるように、パニック映画と言うよりは海洋冒険映画と呼ぶ方がふさわしい。原作ピーター・ベンチリー(本人もレポーター役で出演)。音楽は言わずもがなのジョン・ウィリアムズ