影の軍団 服部半蔵(1980)


 
 
将軍家光亡き後、幕府の実権を誰が握るかで
保科正之は伊賀者を、松平伊豆守は甲賀者を使い争うことになります。
 
服部家は上(かみ)と下(しも)の2つの家に別れていて
下忍の服部半蔵に渡瀬恒さん、上忍の服部半蔵西郷輝彦さん
そして甲賀四郎兵衛を演じるのは緒形拳さん・・とてもとても豪華なキャスト。
 
緒方拳さんが術を使って、真っ黒な外皮で身体を覆って登場するシーンは
インパクトあります。
妙な動きで外皮が剥がれて肌が露出していき、その時の目ヂカラは凄いですね。
松平伊豆守を演じるは成田三樹夫さんの悪人振りにも痺れます。
 
甲賀四郎兵衛の娘で女忍者の森下愛子さんが色っぽい。
半蔵を襲うつもりが、逆に襲われてしまい濡れ場に・・
そうして宿敵同士なのに惹かれあってしまうことになります。
 
ラストは誘拐された将軍の世継ぎを救うため
半蔵は江戸城甲賀忍者と対決することになります。
ノコギリデギコギコと柱をひいてお城を壊す破壊シーンに
ちょっと無理を感じてしまいました。
中盤のアメフトを取り入れたという体と体のぶつかり合いの戦いも
どうなんでしょう?笑
 
豪華な主演者の存在感ある演技が堪能できる作品。
だだ、アクションシーンが残念なのは、ちょっともったいなかったですね。
 

 
【あらすじ】ウィキペディアより
慶安4年(1651年)、徳川三代将軍家光の死去に伴い、家光の弟である会津藩主・保科正之が幼い世継ぎ・家綱の補佐役となった。これに対し、筆頭老中・松平伊豆守信綱は権力維持のための策略を練っており、そこには甲賀忍者頭目甲賀四郎兵衛の影があった。
一方、伊賀忍者の服部家には上下二家があり、上(かみ)の服部家は正体を隠して常に世人に交わり、 下(しも)の服部家は草に生きて機に応じて現れる習わしだった。 そして、上の半蔵は正之に接近することで服部家の「お家再興」を目論んでいたが、下の半蔵は大名屋敷を狙う盗賊の頭となっていた。 対照的な2人の服部半蔵は、それぞれ別の理由から伊豆守の陰謀を阻もうと協力することになる。