この作品を観たら、ムービーファンなら誰でも比較するのが
「マイ・フェア・レディ」(1964)なのではないでしょうか。
オードリー扮する下町の娘が、言語学者の訓練により淑女に変身し
恋する物語とかぶります。
ロシアの元将軍ボーニン(ユル・ブリンナー)は
ロマノフ家の遺産1000万ポンドを手に入れるため
街で拾った記憶喪失のアンナ(イングリッド・バーグマン)を
アナスタシア皇女に仕立て彼女に皇女らしい振る舞いのレッスンを施し
皇太后(ヘレン・ヘイズ)と対面させます。
ボーニンの目当てはお金だけでした。
アンナが本物のアナスタシアだろうが、偽物であろうが関係ありません。
しかし彼女と行動をともにするうちに、二人は恋に落ちてしまうのです。
そして、名誉より、お金より、好きな人と一緒になることを選びます。
1994年、DNA鑑定によってアンナは偽物であることが確認された
そうです。
でもそんなことはどうでもいいですよね。
肝心なのは、アンナとボーニンが、幸せな余生を送れたかどうかだと思います。