第43回アカデミー賞、作品賞、監督賞、主演男優賞(辞退)など
7部門受賞作品。
冒頭のパットン将軍の演説シーンには、とにかく引き込まれます。
「はらわたを刻んで潤滑油にしろ」とか、凄いことばかり言っているのですが
それがまるで、正義であると思わせるような説得力。カリスマ。
頭に中は常に戦略でいっぱい。戦場でしか生きられない男。
それはドイツのロンメル将軍にしても同じなのでしょう。
ふたりは互いに尊敬しあっているようにさえ思えます。
「腰抜け野郎はとっとと撃たれて死にやがれ!
隊に戻らないなら、俺が撃ち殺してやる!」
パットンは、北アフリカでドイツ戦車軍を撃破し
シチリア、ドイツ領内へも進撃するという成果を上げますが
神経症で入院している兵士を殴打したことから
非難を浴びて左遷されてしまいます。
「なぜ、俺を戦場に出さないんだ!俺の一生は戦いだ!」
そして、死体で埋まった戦地を見渡しパットンはつぶやきます。
「これが好きだった。自分の命より」
戦場の中にしか自分の居場所を見つけられない・・・