アイリス(2001)


 
 
「愛の作家」と呼ばれているアイリス(ジュデイ・デンチ)。
彼女はアルツハイマーに冒され、言葉を失っていきます。
夫のジョン(ジム・ブロードベント)は、そんな彼女を介護しながら
はじめて出会ったころを思い出します。
若かりし日のアイリス(ケイト・ウィンスレット)は美しく
そして恋愛に自由奔放でした。
 
ケイトが見事に脱いでいました。
結構逞しい身体だなぁとか、胸が大きいなぁとか
ヌードがあるのにダイエットしなかったのかなぁ・・とか思ってしまいましたが。
(余計なお世話です。笑)
 
夫が妻を、生涯にわたって愛し抜き、献身的に支えるという物語。
 
痴呆症を描いた作品では、邦画では「恍惚の人」という作品がありましたよね。
恍惚の人」ではボケた舅の面倒を、嫁がほとんど背負わされていました。
もし私が家族を介護する立場になった時も
愛よりも「責任」から面倒をみると思います。
 
幼い子どものように手がかかるようになってしまった妻。
暴れたり、徘徊したり、家の中は荒れていきます。
それでも夫は施設に入れるのを拒否し、自分で面倒をみます。
それは、妻を心から愛しているからです。
 
頭がよく、複数の男性からモテまくり、夫からは死ぬまで愛される・・
アイリスはそういう女性。
もしそんな女性がいたら、羨ましい限りですが
彼女にもきっと、不満はあったのでしょうね。
 
主人公2人(4人)の演技は逸品でした。
 

 
【あらすじ】yahoo!映画より
アイリス・マードックとジョン・ベイリー。2人は1950年代、オックスフォード大学で出会った。あまり目立たない存在だった講師のジョンは、豊かな知性と魅力的な容姿を兼ね備えたアイリスに、一目見た時から恋をする。やがて2人は結婚し、アイリスは次々と小説を発表、一流の作家になる。そして現在。40年の歳月を経て、2人の絆はより深く強固なものとなっていた。ある日、アイリスは同じ言葉を繰り返したり言葉につまることで、脳に異変が起きていることに気付く。精密検査の結果、現代の医療では治すことの出来ない病アルツハイマーと診断される。