きつねと私の12か月(2007)


  
 
 
アルプスの麓、フランスのある地方に住む少女リラ
(ベルティーユ・ノエル=ブリュノー)。
この女の子、髪の毛を両側に三つ編みのおダンゴにまとめていて
とても可愛いのです。
そしてさすが、おフランス。洋服もお洒落で着こなしも完璧。笑
 
なんといっても素晴らしいのが、
マッターホルンを望む自然豊かな山々や森の風景。
日の出に輝く山々、鳥の鳴き声、川のせせらぎ。
その美しい四季の移り変わりは、観ていてため息がでるほどです。
 
そんな美しい森で、少女は野生のキツネと出会います。
キツネに餌付けをし、だんだんとなついてきたキツネに、
少女は首輪をしたり、自分の部屋にいれたりします。
しかしキツネは反抗し、大怪我をしてしまうのです。
少女は、野生動物はペットのように扱ってはならない、
自由を奪ってはならないことを悟ります。
 
私も少女の頃、軒下にあるツバメの巣から、停めてあった車の屋根に登り
ヒナを一羽捕まえたことがありました。
母親に叱られすぐに巣にもどしたものの
「人間の手が触ったヒナは、親からエサをもらえないのよ」と母に言われ
ショックでした。
 
ただ、小鳥が可愛いと思ってやったことだったのです・・・
そんな、遠い昔の記憶を思い出しました。
 

 
【解説】allcinemaより
少女リラは学校の帰り道、1匹のきつねに出会う。その美しい姿に一瞬で魅了された彼女は、次の日から、またきつねに会いたい一心で森の中を探し回るのだった。あたり一面が雪に覆われた冬。きつねの足跡を見つけたリラは、ちょっとした拍子に足を骨折してしまう。おかげで冬の間は外出できなくなるものの、狐の本を読み想像しながら、きつねとの再会を待ちわびるのだった。春、リラはきつねの巣穴と子狐を発見。あのきつねは母狐となっていたのだ。リラに対するきつねの警戒心は以前より薄れ、彼らの距離は徐々に縮まっていく。そして夏、きつねは自らリラのそばへ寄るほど心を許すようになった。そこでリラはきつねに、“おチビちゃん”という意味の“テトゥ”と名前をつけ、森の冒険を共にする。そんな2人に、再び秋がめぐってくるのだが…。