「タバコロード」とは、ジョージア州がタバコと綿花の大産地で、
その運搬路となった地域に付けられた地名だそうです。
地主が破産してしまったために、土地が銀行の担保に入り、
土地を追い出されてしまったら、救貧農場に行くしかありません。
救貧農場について、詳しく説明がなかったのですが
ジーダはそこに行きたくない様子です。
ただ「神様が助けてくれるだろう」と言ってのんんびりしています。
家族で食べるものを奪い合うくらい貧しい一家。
金が欲しいので、息子を年上の未亡人と結婚させたり
その車を売り払おうとしたり。
働きもしない極貧農家を、とてもユーモアたっぷりに描いているわけですが
それがどうも私的には笑えないコメディでした。
ジーダは言うこともまた、調子がいい。
「神様、助けてください。それも早くしてくれないと困ります」
「息子のものは俺のもの。だから息子の嫁のものも俺のもの」
「エイダ、俺が何をすると思う?」
「昼寝でしょ?」
「綿をどっさり育てるぞ。きっと今年はいい年になる」
「いつ仕事を始めるの?」
「そりゃもうすぐだよ ・・・来週あたりから」
この夫婦は結局この先も働かず
他人の善意をあてにして生活して行くのだろうと思います。
不況のせい、作物の不作のせいと言いながら。