「アラン・ドロン生誕86年記念祭」に行ってきました その2

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2021117

アラン・ドロン生誕86年記念祭」シネマライブの後は

オフ会を兼ねた2次会

 

いつものメンバーに加え

昨年に続き名古屋から八点鐘さん

広島からは2年ぶりにジーナちゃんが来てくれました

たっふぃーさんは二次会からの参加です

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お店は「タクト」支配人田口さんの紹介で

土風炉(とふろ)銀座コリドー街店」

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熟女に包囲されたチェイサーさん(笑)

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二次会メンバーで記念撮影

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(画像はぼかしています)

また来年お会いしましょう!

 

その後もジーナちゃんと私の飲みは止まらない(笑)

三次会は新橋の「日本食市」

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やまちゃんと、ノムさんと、お店のギャル

 

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お新香と、松前漬けと、ポテトフライ

お店の照明のせいで、オレンジ色(笑)

 

そうしてドロンさまを語る夜は更けていったのです

 

「アラン・ドロン生誕86年記念祭」に行ってきました

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去る202111

ライブハウス銀座タクトにて今回で9回目となる

アラン・ドロン生誕86年記念祭」シネマライブに行ってきました

 

しかも今年96日に88歳でお亡くなりになった

ジャンポール・ベルモンドさまを追悼する

ドロンさまとベルモントさまのW企画

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もちろんジャン・ギャバン御大や

リノ・ヴァンチュラさま、チャールズ・ブロンソンさまとの

思い出のシーンも一存分に楽しめるという

シネマファンにはたまらない激アツライブ

 

主催者でもあるチェイサーさんの趣向を凝らした演出と

バンドメンバーの完コピな演奏は溜息モノ

映画への愛を感じる素晴らしいライブでした

f:id:burizitto:20211110182721j:plain【ドラムス】渡辺拓さん
【キーボード】安藤公樹さん
【アコースティック&エレクトリック・ギター】小林圭吾さん
【ベース、ギター、鍵盤ハーモニカ、口笛、パーカッション等】藤戸孝一さん
【キーボード】難波益美さん

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ライブハウス内にはドロンさまと

ベルモントさまの映画ポスターなどが飾られ

グッズも販売しています

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我らがfpdさんの舞台挨拶

 

チェイサーさん、お疲れさまでした

そして本当にありがとうございました

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バンドのみなさまと記念撮影

(画像はぼかしています)

 

そして激アツライブのあとは

激アツ二次会へと向かうのでした(笑)

007/死ぬのは奴らだ(1973)

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シリーズ第8作目

原題の「LIVE AND LET DIE」に

(”WE”LIVE AND LET ”THEM”DIE  ”我々は”生き延び”彼らは”死ぬ)

死ぬのは奴らだ」ってタイトル付けた井上一夫はやっぱ天才だな

 

サー・ロジャー・ムーアの記念すべきボンドデビュー

登場する悪役はほぼ人なのは後にも先にもこれだけ

有名なワニの飛び越えはこれだったか(笑)

 

前作に続きガイ・ハミルトンが続投したせいか

サー・コネリーのイメージが強いボンドを

違和感なくすんなり演じたサー・ロジャー

(こう見えてサー・ロジャーはサー・コネリーより3歳年上)

ただしストーリーも前作に引き続き、取るに足りない内容(笑)

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でもこの漫画チックさと、面白キャラの強烈な脇役が

サー・ロジャー版ボンドの魅力と言えば魅力

その証拠に今でも出演最高記録7本を保持し

その全7作品も、主題歌も、全て世界的に大ヒットしたのだから

 

サー・ポール・マッカートニーが歌う主題歌も

(制作者は評価していなかったらしい)

サー・ポールのコンサートではイチバン盛り上がる人気曲で

007に馴染みにない若い人たちでも聞いたことがあると思います

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ハーレムの大物Mr.ビッグ(変装したDr.カナンガ)は

レストラン「フィレ・オブ・ソウル」のチェーン店で麻薬を無料で配布し

アメリカを麻薬中毒患者でいっぱいにし、その後麻薬の値段を吊り上げ

大儲けしようという計画を立てていました

Mr.ビッグの正体を知ったボンドは、彼に指示を与えている霊能者

ソリテアに会うためカリブ海に向かうことにします

 



ジェームズ・ボンドロジャー・ムーア

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英国のMI6エージェント

殺害された3人の仲間のエージェントの調査をMに依頼され

ニューヨーク、ルイジアナ、そしてカリブ海のサンモニーク島に向かう

 

ミス・カルーゾーマデリン・スミス

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ボンドが自分のオフィスに連れ込んだイタリア人エージェント

(ボンドのオフィスが初めて登場しかもベッド付き、ホテルか! 笑)

 

Dr.カナンガ/Mr.ビッグヤフェット・コットー

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スメルシュのメンバーでニューヨークのハーレムを支配する

黒人麻薬王 Mr.ビッグの正体はサンモニーク島の首相Dr.カナンガだった

サメに喰われ死ぬのかと思ったら

まさかこの場面で圧縮ガス弾使われて膨張死するとは

 

ソリテアジェーン・シーモア

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タロットカード占いで未来を予知しカナンガに指示を与えている

(まさかのヒロインがカードゲームの名前 笑)

将来のカードに「恋人」が出てしまい(ボンドのイカサマ)

処女を失ったことで予知力を失い(カナンガは彼女を妻にしようとしていた)

ボンドと共にカナンガに命を狙われることになる

 

フェリックス・ライターデヴィッド・ヘディソ

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ボンドと同じくMr.ビッグを調査しているCIAのエージェント

ボンドがやらかした破壊活動を後始末するけなげさ(笑)

 

ストラッターロン・サットン

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ニューヨークのボンドを支援するCIAエージェント

 

ペッパー保安官クリフトン・ジェームズ

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ルイジアナ州保安官、品の無さはシリーズ最強
強烈なインパクトで人気が出たのか?(笑)

次作でも再登場

 

アダムトミー・ライン

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ルイジアナ州でボートアクション中の007を車で追うカナンガの殺し屋


ロージー・カヴァーグロリア・ヘンドリー

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サン・モニークでボンドを支援するCIAエージェント

実はカナンガに心を操られた2重スパイだった



サメディ男爵ジェフリー・ホールダー

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オカマ丸出しのブードゥーの司祭、カナンガの殺し屋

 

ティー・ヒージュリアス・W・ハリス

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義手の怪人でカナンガの用心棒

ボンドと寝台車で格闘中、義手のワイヤーをニッパ—で切られ開かなくなり

窓から放り出される(再登場しなかったので死んだのだろう)

 

 

ウィスパーエアリー・ジョイ・ブラウン

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ソファーでどっかに消えちゃうカナンガの部下

名前の通りウィスパーボイス(ささやき)で喋る

 

クォレル・Jrロイ・スチュワート

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ジャマイカの現地諜報員

ドクター・ノオ」でボンドを助けた現地諜報員クォレルの(おそらく)息子

 

 

Mrs.ベルルース・ケンフ

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ボンドが乗っ取った飛行機のおばあちゃんパイロット



Mバーナード・リー

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マネーペニーロイス・マクスウェル

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気になるのはQの不在ですが、理由は明かされませんでした

 

 

私は007シリーズはサー・ロジャーがデビューなんですが

なんでこんなにくだらないのに、ここまで大人気だったかというと

やれワニだ、サメだ、超人的だけどユーモラスな悪役が出てきて

小学生にもウケる面白さだったんですね(笑)

 

結果、お父さんが子どもにねだられ、家族で見に行く分興行成績も上がる

スターウォーズ」が登場するまで、子どもも、大人も揃って

劇場で見て楽しめる映画は少なかったのです

 

そうしてそのばかばかしさへの快進撃は

次回作以降も続く(笑)

 

 

【解説】KINENOTEより

ショーン・コネリーから三代目ロジャー・ムーアにバトン・タッチされて新たに登場したシリーズ八作目。製作はハリー・サルツマン、アルバート・R・ブロッコリ、監督は「007ダイヤモンドは永遠に」のガイ・ハミルトンイアン・フレミングの原作をトム・マンキーウィッツが脚本化。撮影はテッド・ムーア、音楽はジョージ・マーティン、主題歌をポール・マッカートニーとリンダ・マッカートニーが作曲し、“ジェームズ・ボンドのテーマ曲”をモンティー・ノーマンが作曲している。編集はバート・ベイツ、レイモンド・ポールトン、ジョン・シャーリーが各々担当。出演はロジャー・ムーアヤフェット・コットージェーン・シーモア、クリフトン・ジェームズ、ジュリアス・W・ハリス、ジェフリー・ホールダー、デイヴィッド・ヘディソン、グロリア・ヘンドリー、バーナード・リーロイス・マクスウェル、ロイ・スチュアート、B・J・アーノウ、マデリン・スミスなど。

ジェームズ・ボンド(R・ムーア)が、ベッド・メイトと楽しい時を過ごしていた時、突然三人の情報員の死の知らせと“M”の指令がとびこんできた。ボンドは急ぎ、ドクター・カナンダ(Y・コットー)と対決すべくニューヨークへ飛び立った。が、早くもその動きを察知した組織はボンドを襲った。招き入れられたレストラン、突然回転したテーブルはボンドを神秘的美女ソリティア(J・セイモア)の前に連れだした。落着きはらった彼女の手から謎のタロット・カードが開かれ、ポンドの死を告げた。即座に危機を感じたボンドはティー・ヒー(J・W・ハリス)のメカニック・アーム(義手)から逃れ、ドクター・カナンダの本拠地に潜入すべく、サン・モニクへ向かった。しかし、ボンドの行動はソリティアの超人的霊感能力によってことごとく敵に筒抜けだった。ボンドが泊った部屋には毒蛇が待ち受けていた。危機を脱した直後CIAの連絡員だというロージー(G・ヘンドリー)にであった。ボンドは彼女を二重スパイと見破ったが、実は彼女はカナンダによって心を操られていたのだ。この地に、人を寄せつけぬほどの断崖上に邸宅があった。その秘密の一部屋で、ソリティアはカナンダに占い告げていた。ボンドはすぐここに来るだろう、と。その夜、ボンドは闇に乗じて邸宅に忍び入った。ソリティアは動じる事なくボンドを迎え、タロット・カードでの火花を散らす対決が始まった。ボンドは勝利を収め、カードが示す意味同様に彼女の部屋でベッドを共にした。彼女は初めて男に身を任した事によって予言力を失うことになった。カナンダの報復は免れえない。二人は脱出した。地上、そして空中からの追跡を逃れたのもつかの間、空港での待ち伏せにであった。セスナが格納庫に突っ込む。ボンドはとっさに飛び乗った飛行機で脱出した。サン・モニクに戻ったボンドはサメディ男爵(G・ホルダー)になるブードー教の生けにえにされるソリティアの危機を知り救出に向かった。二転三転の格闘の末、カナンダは体を破裂され、サメディ男爵は蛇の群れの中で死んだ。事件の解決を見たと思われたボンドとソリティアは列車での旅の途中、最後の危機にみまわれた。しかし執念深いティー・ヒーとの格闘の末、彼を窓の外へ突き落したボンドは、今やっとソリティアと二人きりになれた。

007/ダイヤモンドは永遠に(1971)

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シリーズ第7作目

原題も「DIAMONDS ARE FOREVER

 

ジョージレイゼンビーが1作で降板してしまったため

とり急ぎサー・コネリーをカムバックさせたものの

サー・コネリー・ボンドの有終の美を飾るどころか

シリーズでもトップを争そうおバカな仕上がり(笑)

 

サー・コネリー同様、スペクター&ブロフェルドの出番も(一旦)最後

理由は原作者フレミングと共同でオリジナル脚本を制作した

ケヴィン・マクローリーが裁判を起こして使えなくしたから

詳しくは”星屑シネマ”「ネバーセイ・ネバーアゲイン」で解説します

(書くのはまだまだ先になりそう 笑)

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冒頭のブロフェルド暗殺計画では、ベッドに縛りつけたブロフェルドを

泥の中に放り込むというギャグぶり(笑)

死体にダイヤを隠してアメリカに運ぶのを考えたのはボンドなのに

なぜか死体を受け取る葬儀屋がスペクター

ダイヤ密輸のシンジゲートを暴き、侵入せよの命令も何も

勝手に向こうからやってきてくれる(笑)

 

しかもブロフェルド、どこかで見たと思ったら

「二度死ぬ」で登場してすぐ死んだ「ヘンダーソンさん」だ(笑)

しかも女装して逃げてるし

カルロス・ゴーンにも劣らない、失笑ものの変装)

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ヒロインのおバカっぷりも炸裂で、ボンドが偽物にすり替えた

ワシントン攻撃のレーザー光線のプログラムのテープを

わざわざまた本物にすり替えてくれる

核兵器並みの武器のプログラムが、簡単に取り出せるカセットテープな問題)

でもヒロインのキュートさと、オシリにテープを隠すアイディアはいかしてる

シャーリー・バッシ―の主題歌もいかしてる

 

 

ジェームズ・ボンド007 (ショーン・コネリー)

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MI6エージェント

火葬の危機のとき、ダイヤが偽物だと気付いた刺客に本物はどこだと救われ

現金と交換だと強気にでる

 

ピーター・フランクス(ジョー・ロビンソン)

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ダイヤモンド密輸業者MI6に捕らえられ脱走したものの

再び捕らえられ、ボンドは遺体にダイヤを隠しアメリカに持ち出すことにする

 

ティファニー・ケイス (ジル・セント・ジョン)

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ブロフェルドの部下

「ダイヤモンドの密輸業者、ピーター」に成りすましたボンドと親しくなる

 

ブロフェルド(チャールズ・グレイ)

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スランバー(デビッド・バウアー)

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ボンドとダイヤが運ばれた葬儀屋社長

 

バート・サクスビー(ブルース・キャボット)

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ブロフェルドが経営するのカジノマネージャー

 

プレンティ・オトゥール(ラナ・ウッド)

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ボンドがカジノで出会う女性

 

Mrウィント(ブルース・グローヴァー)/Mrキッド(パター・スミス)

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ブロフェルドの部下でスペクター最後の刺客

お間抜けで、ゲイのカップル感を漂わせている

 

ウィラード・ホワイト(ジミー・ディーン)

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起業家発明家富豪ボディガードに守られスペクターに軟禁されている

モデルはハワード・ヒューズ

 

バンビ(ローラ・ラーソン)サンパー(リナ・パーク)

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ホワイトのボディーガード

 

ドナルド・マンガー卿ローレンス・ネイスミス

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ダイヤモンド協会の専門家、何者かが何らかの意図でダイヤをため込もうと

大量のダイヤが原産国アフリカから密輸(買い付け)されている事実を知り

このままではダイヤの価格が高騰しダイヤモンド産業は危機にさらされると

Mに相談にくる

 

M(バーナード・リー)

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Q(デスモンド・リュウェリン)

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マニーペニー(ロイス・マクスウェル)

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オフィス以外での任務姿を見れる貴重な映像

 

メッツ教授(ジョセフ・ファースト)

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ブロフェルドの部下、レーザー屈折に関する世界有数の科学者

ダイヤモンドを使った衛生を打ち上げようとしている

 

クラウス・ハーガシャイマー(エド・ビショップ)

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メッツ教授の研究所の検査官

お人好しでボンドに入館証を与えてしまう



カセットテープを発見したブロフェルドが

カセットテープがすり替えられたと思い、再びすり替える

そしてワシントンへの攻撃は中止されます


ボンドは、逃げるブロフェルド小型船をクレーンで釣り上げ

(殺すわけでも、捕まえるわけでもなく)壁にぶつけ



ラスト、追いかけてきたウィントとキットをあっさり倒し

英国に向かう船で、衛星のダイヤをどう回収するか

ティファニーと抱き合いながら相談するのでした

(アンタが相談しなきゃいけない相手は英国政府だから 笑)

「女王陛下の007」が、興業的にいまひとつだったせいで

派手で面白い見せ場作りをしようとした結果がこれ(笑)

ガイ・ハミルトンの思惑通りの出来かどうかはわかりませんが

今となっては「オースティン・パワーズ」や

「ジョニー・イングリッシュ」とは違った方向性で笑えました

 

 

【解説】KINENOTEより

ジェームズ・ボンド・シリーズ”の第7作。製作はハリー・サルツマン、アルバートR・ブロッコリ、監督は「007ゴールドフィンガー」のガイ・ハミルトン、脚色はトム・マンキーウィッツ、撮影はテッド・ムーア、美術はビル・ケニー、音楽はジョン・バリー、編集はジョン・W・ホームズが各々担当。出演は再びボンド役にカムバックしたショーン・コネリー、ジル・セント・ジョン、ナタリーの妹ラナ・ウッド、チャールズ・グレイ、ブルース・キャボット、カントリー・ウエスタン歌手のジミー・ディーンなど。

200万ポンドにのぼるダイヤモンドが密輸され、しかもそれが闇市場にも出回っていない。もし何らかの意図で貯めこまれるとすれば、ダイヤモンド産業は一挙に危機にさらされてしまう、とダイヤモンド協会が恐れている。イギリス秘密情報部の上官Mは007ジェームズ・ボンドショーン・コネリー)にこう前置きし、現在計画されているダイヤ密輸の運び屋に変装し、アメリカ密輸シンジケートに潜入せよと命じた。ティファニー・ケイス(ジル・セント・ジョン)という女にロスにダイヤを運ぶよう頼まれたボンドは出迎えた敵をかわし、ティファニーに腕によりをかけてサービスをほどこし、彼女を味方に引き入れた。しかしダイヤは知らぬ間に失せていた。ナイトクラブ“ホワイトハウス”の支配人バート・サクスビー(ブルース・キャボット)の仕業だ。しかもダイヤが持ち込まれたのは“ホワイトハウス”の持ち主ウィラード・ホワイト(ジミー・ディーン)の工場だ。そこにはダイヤモンドを一面に散りばめたチョウチョウ型の人工衛星があった。ボンドはホワイトハウスの最上階のホワイトの事務所に忍び込んだが、厳重な警戒網にキャッチされて捕らえられてしまった。しかもこの密輸組織の黒幕は数々の事件で挑戦した宿敵スペクターのブロフェルド(チャールズ・グレイ)だったのだ。だが超人的な能力を発揮して危地を脱したボンドはブロフェルドに利用されていたウィラード・ホワイトに会い、見事な推理力でホワイトの断片的知識をつなぎ合わせ、スペクターの陰謀を読み取ってしまったのだ。レーザー光線の発明はダイヤによって行なわれたこと、ダイヤからダイヤへ屈折し反射する光線は最後に強力なレーザー光線を放射すること、そしてダイヤを一面に散りばめたチョウチョウ型の人工衛星が打ち上げられ、そこからレーザー光線が放射されたら、地球上のあらゆる場所が危機にさらされること。ボンドの予感は的中した。人工衛星は打ち上げられ、世界各地の軍事基地等が次々と破壊されていった。ボンドとホワイトは急ぎ、工場を調べ、衛星がコンピューターに収められたテープのある音波によって操作されていることを知った。更にブロフェルドがカリフォルニアのバージャ沖にある石油櫓から操作していることを知った。送油管を伝って櫓内の司令室に忍び込んだボンドは、ブロフェルドに捕らえられていたティファニーの協力を得て、コンピューターのテープを取り換え、危機一髪ワシントンDCの爆破を防ぐことに成功した。

DUNE/デューン 砂の惑星 (2020)

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原題は「DUNE: PART ONE」(砂丘

 

1984年の公開当時は評判が悪かったというリンチ版は

ゲスいキャラ&描写&不釣り合いなTOTOの曲とともにクセになる

今となっては人気カルト映画のひとつ

 

もちろん同じ原作なのでストーリーの土台は一緒ですが

「リメイク」ではなく完全にドゥニ版

グロテスクなリンチと違い(褒めています)ドゥニの映画はどれも美しい

 

しかもレジェンダリー・ピクチャーズ制作とあって莫大な資金提供に

エンドクレジットでもわかるように膨大な数のスタッフ

ドゥニにとっても満足のいく映像が撮れたのではないでしょうか

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ただしタルコフスキーもだけど、美しく

しかも長尺な映画は睡魔に襲われる

この作品でも特にストーリーが掴みにくい前半は

私も何度か気を失いそうになりました(笑)

 

 

まず知っておかなければいけないのが

デューン」が設定されているのがどんな時代なのか

 

文明の発達により人工知能に頼り切っていた人類は

ある時人工知能によって奴隷化されてしまいます

反乱を起こした人類は人工知能やコンピューターを壊し

コンピューターを作ることも、思考を機械に任せることも禁止

精神と肉体を訓練で進化させ

武器や飛行機といった道具はすべて手動で人間が操縦します

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そして舞台である「デューン」、惑星アラキスのこと

この砂漠の星では砂に混じった「スパイス」と呼ばれる

人類の意識を拡張させる「覚せい剤」のような物質が採れます

コンピューターの禁止されている世界では、人間の能力がすべて

その能力を最大限に活かすために必要なスパイスは

宇宙各地で高値で取引され、かってアラキスを統治していたハルコンネン家は

スパイスの採取で巨万の富を築き上げました

 

もうひとつ、主人公の母親が所属していた女子修道会「べネ・ゲセリット」
人工知能との戦争後に創設された女性だけの訓練学校で
ンバー超人的な身体能力と知性
「声」という相手を操ることができる能力をもっています
公家や権力者との婚姻(または妾)を利用
政治の世界でも強力な影響力をもっています

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10190

人類は銀河系に帝国を築き、各惑星を皇帝が治める公家が統治していました

皇帝シャッダム4世は、従兄弟であるレト・アトレイデス公爵

デューン」と呼ばれる砂の惑星アラキスを与えます

アラキスはスパイスを大量に産出する一方で

巨大で危険な砂虫(サンドワーム)が生息し

先住民族の「フレメン」と、今でもスパイスを独占しようとしている

ハルコンネン家の戦士が戦っている場所でもありました

 

 

アトレイデス家
ポール・アトレイデスティモシー・シャラメ

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アトレイデス家の後継者で、不可解な夢に苦しんでいたが
それが予知夢であることを知る
父親のレト侯爵が陰謀に巻き込まれ死に
母親とともに全宇宙から命を狙われる身となる

 

レディ・ジェシレベッカ・ファーガソン

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レト公爵の愛妾良きパートナー、ポールの母
秘密結社ベネ・ゲゼリットのメンバー
ポールに「声」といわれる能力を習得させようとしてい

 

レト・アトレイデス公爵オスカー・アイザック

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ポールの父、家族思い
リーダーシップに優れ、常に公平で部下や民から信頼されている
皇帝より惑星アラキスの統治を任命され着任するが
前統治者のハルコンネン男爵一派に拉致され殺されてしまう

 

スフィル・ハワトティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン

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アトレイデス家のメンタート(人間コンピューター)
「スフィルの眼力」という一瞬で高度な計算をしたり
何もかも見抜く能力をもっている

 

ウェリントン・ユエ博士チャン・チェン

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アトレイデス家のお抱えドクター
アトレイデス家を裏切り、人々が寝静まったある夜
ハルコンネン家の部隊に襲撃させ、レト公爵が誘拐される
 
ガーニー・ハレックジョシュ・ブローリン

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アトレイデス家の武術教官、ポールを鍛錬している

 

ダンカン・アイダホジェイソン・モモア

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アトレイデス家の部隊の剣士で、ポールが実の兄のようにっている
アトレイデス家がアラキスに移住するあたって先発隊として出発
先住民族「フレメン」との関係を築く任務に就きますが
ハルコンネン家の部隊からポールとジェシカを守るため戦い
命を落と

 

ハルコンネン

ウラディミール・ハルコンネン男爵テラン・スカルスガルド

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ハルコンネン家の当主
過度の肥満で薬湯に浸かり治療している

 

グロッス・ラッバーンデイヴ・バウティスタ

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ハルコンネン男爵の甥残虐な性格

 

パイター・ド・ヴリースデヴィッド・ダストマルチャン

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ハルコンネン家のメンタート(人間コンピューター)

 

「フレメン」(惑星アラキス先住民)メンバー

砂漠で生きるため何千年もかけて知恵を蓄え地下を開拓

水を最も大切にし、水の信仰を持っていて

「リサン・アル・ガイブ」という救世主が現れることを信じています

 

スティルガーハビエル・バルデム

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フレメンの部族長
理知的信仰に厚く優れたリーダー

 

チャニゼンデイヤ

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ポールの夢の中に繰り返し現れる、フレメンの女性戦士

 

リエト・カインズ博士シャロン・ダンカン=ブルースター

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チャニの母で生態学
ハルコンネン家の部隊によって、レト公爵も部下も殺された
ポールとジェシカを救いオーニソプター(飛行機の1)を与え逃げるが
追跡してきたハルコンネン家の戦士に刺され
ハルコンネン家の戦士たちもろとも砂中に沈んでいく

 

ジャミスバブス・オルサンモクン

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フレメンの戦士、ポール決闘を申し込みポールに殺される
(予知夢ではポールが死ぬが、ポールはその予知夢を使って勝ち方を学ぶ)

 

その他

 

ガイウス・ヘレン・モヒアムシャーロット・ランプリング

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秘密結社「ベネ・ゲセリットの教母、最高権力者、ジェシカの師
ポールの右手を苦痛を与える謎の箱に入れ、彼の能力を確かめる
世界を変えるための最強超能力者「クイサッツ・ハデラック」を
誕生させたいという目的がある

 

使者ベンジャミン・クレメンティーン

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アトレイデス家に派遣された帝国使節団長
「帝国」とは皇帝をトップとした宇宙を支配する統一国家で
細かな階級区分による封建制度がなされている

 

まさか、パート1とは知らなくて(笑)
チャニの正体も明かされないまま終わってしまうなんて

しかも相手はレジェンダリー

中国政府のメディアへの抑制が厳しくなっていく中

本当に続編が作られるかどうか心配でしたが

 

202310月に公開されることがやっと正式に決定したそうです

よかった(笑)

 

 

【解説】allcinema より

未完に終わったアレハンドロ・ホドロフスキー監督版や1984年のデヴィッド・リンチ監督版など、多くの一流アーティストが映像化に挑んできたフランク・ハーバートのSF巨編を「メッセージ」「ブレードランナー 2049」のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化。その惑星を制する者が全宇宙を支配するといわれる過酷な“砂の惑星デューン”を舞台に、ここに移住した“未来が視える”能力を持つ青年が、父を殺した宿敵への復讐と全宇宙の平和のために立ち上がる壮大な宇宙戦争の行方を圧倒的スケールで描き出す。主演は「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメ。共演にレベッカ・ファーガソンオスカー・アイザックジョシュ・ブローリンステラン・スカルスガルドデイヴ・バウティスタゼンデイヤ
 遥か未来。宇宙帝国の皇帝によって“デューン”と呼ばれる砂の惑星アラキスの統治を命じられたアトレイデス家。アラキスは宇宙で最も価値がある物質の産地だったが、巨大生物サンドワームに支配された危険な惑星でもあった。当主のレト公爵は、この任務に裏があることを感じながらも家族を伴いアラキスへ移住する。やがて公爵は宿敵ハルコンネン家の陰謀に巻き込まれ命を落としてしまう。公爵の息子ポールも母ジェシカとともに命を狙われる身となり、逃亡を余儀なくされる。そんなポールの前に先住民族フレメンの女戦士チャニが現れる。彼女こそ、これまでに何度も夢で見た謎の女性だと気づくポールだったが…。

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(2020)

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ニアサードインパクトから14年後の世界

特別物凄いファンというわけではないのですが

それでも3回くらい泣きそうになりました(笑)

 

自然、再生、友情、思いやり、家族愛

ごく普通の日常が幸せなんだという、あたりまえの発見

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シンジがカヲル君ショックから立ち直る経緯

シンジやゲンドウの、オタクや鬱や引きこもりを連想させる
鬱屈した精神からの救済

シンジが大人になるとは思わなかった

これは庵野秀明25年かかった自己セラピーだったのだろうか

 

 

碇シンジシンジ)

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エヴァンゲリオン初号機パイロット

 

綾波レイ綾波

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ゲンドウがユイに会うための目的「人類補完計画」のため生み出されたユイの模倣品

儚い言葉を連呼して何度も死んでしまう消えてしまう美少女

前々作」で初号機に取り込まれ魂として存在している

髪が長く白いプラグスーツを着用している(14年経過している事を示唆

 

アヤナミレイ(仮称)(そっくりさん)

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第三村でトウジとヒカリの家で暮らしながら農作業など手伝いをしながら

「こんなとき綾波レイならどうする」

「行動」や「気持ち」を初期インストールしていく

綾波レイシリーズの特性としてシンジを好きになる

 

式波・アスカ・ラングレー(アスカ)

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エヴァンゲリオン2号機パイロット

EVAパイロットおよび補完計画の道具として造られたクローン人間

シキナミシリーズの中で選別された生き残り

シンジに「ケンスケによろしく」と13号機のエントリープラグごと

第三村のケンスケの家の庭に送り出される

 

真希波・マリ・イラストリアス(マリ

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エヴァンゲリオン8号機パイロット

冬月から「イスカリオテのマリア」と言われる事から

過去にゲンドウと冬月と「人類補完計画」を志していた可能性あり

ユイが好きだったため、復元したい気持ちがあった

 

葛城ミサトミサト

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WILLEの大佐AAAヴンダーの艦長

シンジをエヴァンゲリオン初号機まで誘導するため

ひとり艦内に残り爆死する

(やっぱ「ヤマト作戦」だから、艦長は残留するのね・・)

 

赤木リツコリツコ)

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AAAヴンダーの副長で、ゲンドウの元愛人

無茶な作戦を立てるミサトを冷静にサポートする

 

渚カヲルカヲル

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1使途であり、第13使途

前作Q」でシンジと第13号機に搭乗

チョーカーの爆発により首を吹き飛ばされ死んでしまう

 

碇ゲンドウ

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NERV最高司令官シンジの

シンジの発動した「ネオンジェネシス」の最中

悲願であったユイとの再会を果たし

ユイと共にガイウスの槍に貫かれ消滅する

 

冬月コウゾウ

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NERV副司令官

京都大学教授で、ゲンドウとユイを教えていた

ユイに好意を持っていたが、再会できないままLCL化してしまう

 

トウジ

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3村の医者でシンジの元クラスメート

 

ヒカリ

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シンジの元クラスメートトウジの妻、赤ちゃんがいる

アヤナミレイに様々な「おまじない」を教える

 

ケンスケ

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シンジの元クラスメート、3村ではアスカと暮らしている

アスカと恋愛関係なのか、保護者的な存在なのかははっきり描かれていない

 

高雄コウジ

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AAAヴンダーの機関長

 

鈴原サクラ

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WILLEの少尉AAAヴンダーの医官、トウジの妹

シンジに対して愛憎入り混じった複雑な感情を抱き

シンジがエヴァに乗ることについて激しく反対しミサトを撃ってしまう



長良スミレ

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AAAヴンダーの操舵士

 

北上ミドリ

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AAAヴンダーのオペレーターで態度や口が悪い

ニアサードインパクトで家族を失い、シンジに恨みを持っている

 

加持リョウジ

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NERV主席監察官で、WILLEの支援組織「KREDIT」のメンバー

ミサトの恋人

サードインパクトを止める為に犠牲になり死んだことが明かされる

 

加持リョウジ

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加持とミサトの息子、両親を知らずケンスケの仕事を手伝っている

 

碇ユイ

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ゲンドウの妻でシンジの母親

初号機の事故ではなく、故意に初号機と融合しループを作った

エヴァンゲリオンシリーズの本当の黒幕

 

エヴァンゲリオンイマジナリー(巨大ユイ)

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マイナス世界に存在する架空のエヴァ

ミドリに「絶対、変!」と言われる(笑)

 

 

本作の見どころは、アスカの眼帯の意味も明かされますが

立役者はやはりマリでしょう

彼女の本当の正体は最後までわかりませんが

シンジやアスカを助けようとする強い意志と言葉

イスカリオテのマリア」という呼び名だけで

いろいろ想像することが楽しめます

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そしてアヤナミレイ(仮称)

最初はシンジ同様「どうせニセモノじゃないか」と思うわけですが(笑)

素直で、だんだんと人間らしい感情を知っていく彼女に

ついには虜になってしまうのです

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戦闘シーンのアングルが相変わらずぐるぐる回りますが(笑)

迫力は「アベンジャーズ以上」

怒涛の畳み掛け(笑)


ラスト、駅のホームで成長したシンジとマリが会うと

マリシンジDSSチョーカーを外

ふたりは手を取りあい、走り出すのでした

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青春の落とし物回収

とにかく終わることができて好かった

さようなら、すべてのエヴァンゲリオン



【解説】allcinema より

人型兵器“エヴァンゲリオン”のパイロットとして謎の敵“使徒”に立ち向かう少年少女たちの過酷な戦いを描き、1990年代後半に社会現象を巻き起こした庵野秀明監督による伝説のSFアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」として再起動し、2007年から「序」「破」「Q」と3作が公開されてきたシリーズの完結編となる第4部。引き続き庵野監督が企画・原作・脚本・総監督を務め、監督は鶴巻和哉中山勝一前田真宏の3氏が担当する。

女王陛下の007(1969)

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シリーズ第6作目

「ノー・タイム・トゥ・ダイ」をたら、これを見ないわけにはいかない(笑)

原題は「ON HER MAJESTY'S SECRET SERVICE

(女王のシークレットサービス

これを「女王陛下の007号」と訳した翻訳家、井上一夫は素晴らしい

(映画会社がつけるダサい邦題と何と違うことか)

 

シリーズの中では異色作で、ボンドが本気で恋に落ち

仕事を捨て、結婚するというもの

浜美枝とも結婚式を挙げているがな 笑)

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ブロフェルドを追っていたボンドは

入水自殺をしようとしていた美女、トレーシーを助けると

突然2人の男に襲われ、彼女はひとり逃げてしまう
偶然ホテルのカジノでにトレーシーに再会したボンドは

彼女の負けを支払い、ベッドを共にすることになります

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翌朝、小切手を置いて彼女は部屋を出て行きました

彼女はお金がないわけではなかったのです

それもそのはず、トレーシーの父親は大富豪の実業家ドラゴでした

ドラゴの部下に捕らわれ屋敷に連れ去らわれたボンドは

ドラゴから、もし娘と結婚してくれたら

ブロフェルドの正体を教えるという交換条件を出されます



 

ジェームズ・ボンドジョージ・レーゼンビー

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ドラコの情報からブロフェルドの行方を探り

アルプスの研究所で謎の計画を企てていることを突き止める

Mによって作戦から外されるが、変装して研究所に潜入し

アレルギー治療している12人の被験者の女性たちに催眠術をかけ

世界中にウイルスをばら撒もうとしていることを知る

 

よほど撮影がハードだったのか、スタッフと折り合いが悪かったのか

レーゼンビーは撮影中から降板すると騒いでいたそうです

 

 

トレーシー(ダイアナ・リグ

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ビセンツォ伯爵夫人(未亡人)、ドラコのひとり

車の運転やギャンブルなど大胆かつ危険な行動ばかりして父親を心配させている

次第にボンドの危機を助けるようになり、ボンドも彼女に惹かれていく

 

 

ドラコガブリエル・フェルゼッティ

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コルシカ系マフィアユニオン・コルスのドンでブロフェルドと敵対しあってる

不安定な生活を送るトレ―シ―の身を案じ

ボンドとトレ―シ―が一夜を共にしたことを知り

ボンドに結婚してくれるよう頼み込む

 

 

ブロフェルドテリー・サバラス

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アルプスのピッツ・グロリアという表向きはスキーリゾート地を装い

農作物や家畜を汚染し、世界の食糧供給を途絶えさせ独占するための

ウイルスオメガの研究をしている

この作品のために作られたこの建物は、その後レストランとして開業

今でも「ジェームスボンド・ブレックファスト」や

ジェームス・ボンド・バー」があり007ワールドを楽しめるそうです

 

 

イルマ・ブント(イルゼ・ステパット)

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ブロフェルドの側近

ピッツ・グロリアでアレルギー治療のため滞在中の女性たちを

管理指導をしている

 

 

キャンベル(バーナード・ホースフォール)

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MI6のボンドの同僚

スイスでボンドを援助していたが

ブロフェルドと彼の部下に見つかり、リンチされ殺されてしまう

 

 

グルンサー(ユーリ・ボリオンコ)

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ブロフェルドの部下で、ピッツ・グロリアの安全保障責任者



オリンペ( ヴァーニジア・ノース)

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ドラコの部下でトレーシーのボディガー

 

 

Mバーナード・リー

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ボンドを作戦から外すものの、ボンドの行動を黙認している

 

 

Qデスモンド・リュウェリン

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防衛大臣ヒラリー・ブレイ卿)(ジョージ・ベイカー)

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マネーペニーロイス・マクスウェル

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ブロフェルドの死の天使

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世界中から集められた12人の美女

ブロフェルドの催眠術により、治療後それぞれの母国に帰り

ウィルスを撒くよう洗脳されてい

 

 

ピッツ・グロリアを急襲しテレサを救出したボンドは

研究所を破壊したものの、ブロフェルドを逃がしてしまう

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前半は少し間延びするものの、後半の流れはいい

ヘリ3機での急襲、スキーとボブスレーチェイス

007のアクション至上でもトップクラス

これぞ実撮、ごまかしはほとんど感じられない

1968グルノーブルオリンピック白い恋人たち」で知られている)の

影響もあったのかも知れません

 

しかもブロフェルドと正面からの対決

(でも木の枝に首を挟んでぶら下がったブロフェルドはやっぱりギャグ)

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プロポーズの言葉は「転職するよ」(笑)

ボンドの結婚を祝福する、MQ、涙するマネーペニー

 

結婚式を終えたふたりは、アストンマーティンDBSに乗

幸せいっぱいで新婚旅行に出発します

そこに現れた、マセラッティに乗っブロフェルドとイルマ

彼らがアストンマーティンを追い越す際に放った銃弾は

トレーシーの胸を貫いたのでした

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最後はあっけなかったけど、これでよかったんだろうな

遅かれ早かれ、ボンドはこうなることを予想していたのだろうから

 

 

【解説】KINENOTEより

新しいボンド・スター、ジョージ・レーゼンビーを迎えたシリーズ第六作。今回も細菌戦争を企むスペクターを相手に、“新ボンド”が決死の活躍をみせる。監督はボンド・シリーズの編集者であったピーター・ハントイアン・フレミングの原作を脚色したのはウォルフ・マンコウィッツ、撮影はマイケル・リード、音楽はジョン・バリー、セットをピーター・ラモントが担当。製作はハリー・サルツマンとアルバート・R・ブロッコリ、製作構想はシド・ケイン。出演は新スター、ジョージ・レーゼンビー、ダイアナ・リグ、「インディアン狩り」のテリー・サヴァラス、「さらば恋の日」のガブリエレ・フェルゼッティ、イルゼ・ステッパット、おなじみのバーナード・リー、ルイス・マクスウュル、デズモンド・ルウェリンはレギュラー。その他、ボンドガールズには「冒険者たち」のアンジェラ・スコーラー、ジュリー・エーゲ、モナ・チョンなどが出演。