セイフ ヘイヴン(2013)


「人生の再生」を描いたハートウォーミングなロマンティック・ストーリー

ラッセ・ハルストレム監督作品は

主人公が決して恵まれた環境でないにもかかわらず

なぜかラストはやさしい気持ちになれる作品が多い気がします

カントリー・ミュージックの選曲も抜群

 

高速バスが通過するだけのアメリカ南部港町

ノースカロライナのサウスポート

警察の捜査から逃れやってきたケイティ(ジュリアン・ハフ)は

海辺のレストランで仕事を見つけ

森の中のキャビンを借りて新生活を始めます

 

私は男女の出会いは、ひと目見ただけの予感とか

直感的なものが大いに関係すると信じているのですが

(一歩間違うとストーカー化しそうですが 笑)

 

愛妻をガンで亡くし、雑貨店を経営する

アレックス(ジョシュ・デュアメル)

高速バスを降りて、ただコーヒーを買いに来たケイティに

運命的なものを一瞬で抱いたのだと思います

 

ケイティに通勤用にと古い自転車をプレゼント

だけどケイティは、そんなアレックスの親切を拒んでします

 

ケイティのキャビンの近くに住んでいるという

ジョー(コビー・スマルダーズ)は、そんなケイティに

南部ではたとえ要らないものでも、贈り物は素直にもらうのが礼儀

教えるのです
 

ケイティはアレックスに謝罪して自転車をもらうことにしました

2人の距離は縮まっていき、やがて特別な関係になっていきます

アレックスの子どもたちもケイティに懐き

海水浴に行ったりと、幸せな日々を送っていました

 

そんなある日、アレックスは警察署に貼られていた

ケイティの指名手配書を見てしまいます

 

そこに書かれていたのは「第一級殺人犯」の文字でした

しかしそれは刑事でありながら

酒乱でDVのケイティの夫の仕業だったのです
 

やはり、特筆すべきはジョーという女性の存在で

愛する人の大切な人を守るため、ケイティの夢の中にまで現れてくれる

 

自分の愛する人が愛した人なら、自分も愛したい

こう思うのはなかなか難しいこと

なぜなら女性は嫉妬心の塊だから

 

だけれどジョーは至高の愛で夫の愛する女性を

子どもたちの母親になってくれる女性を、守ろうとするのです

 

サスペンスか、それともラブ・ストーリーかと思ったら

まさかのゴーストもの(笑)

だけど私はスピチュアルなものを信じているタイプなので

こういうオチもアリな展開でした

 

そしてなんといってもアレックスの娘のレクシーが天使

あんな子がお店でレジ番やっていたら

可愛すぎて思わず無駄買いしてしまいます(笑)

 


【解説】allcinemaより

人気作家ニコラス・スパークスの同名小説を、「親愛なるきみへ」に続いて名匠ラッセ・ハルストレム監督で映画化したミステリー・ラブ・ロマンス。都会から田舎町に流れ着いた若い女性と地元のシングル・ファーザーの恋の行方を、ヒロインが抱える秘密を巡るサスペンスを織り交ぜた巧みな構成でミステリアスかつロマンティックに綴る。主演は「ロック・オブ・エイジズ」のジュリアン・ハフと「トランスフォーマー」シリーズのジョシュ・デュアメル。
 美しい自然に囲まれたノースカロライナ州の港町サウスポート。ボストン発の長距離バスに乗っていた若い女は、この町の風景に心惹かれ、バスを降りる。ケイティと名乗る彼女はやがてウェイトレスの仕事を得ると、森の中のキャビンを借りてひっそりと暮らし始める。最初は他人との接触を極力避けていたケイティ。だが、ひょんなことからシングル・ファーザーのアレックスと打ち解け、愛妻を亡くした悲しみから立ち直れずにいた彼の心を、ケイティとの時間が癒していくのだった。こうして少しずつ愛を育むアレックスとケイティ。ところがある日、ケイティの思いがけない過去がアレックスの知るところとなる。