ピッチ・パーフェクトとは「Perfect Pitch」(絶対音感)
という言葉をもとにした「音程が完璧」という意味だそうです
若い人が見たらきっと楽しい作品だと思います
下ネタは多いですが、エッチなシーンがないのもセーフ(笑)
爆発的にヒットしたのは、ただ面白いからなだけでなく
アメリカの学校生活での背景も描かれているからのようです
父親の勧めで行きたくもない大学生活を送るベッカ
たまたまシャワールームで歌っていたところ
女性アカペラ部「ベラーズ」の副リーダーであるクロエに
スカウトされます
この「ベラーズ」歌も踊りも伝統だと、毎年同じ
リーダーのオーブリーはワンマンで
部員の意見は一切聞き入れません
案の定地方大会で敗退
しかし優勝したチームの不正が発覚し
「ベラーズ」にも全国大会に出場するチャンスが巡ってきたのです
音楽が主軸なので、全編にお馴染みの歌が流れていて
ゴキゲンになります
やはり終盤の大会で歌うシーンが一番盛り上がりますが
「リフ=オフ」という、相手が歌う曲の歌詞を抜き出して
他の歌に繋げていくバトルがよかったです
80年代の女性シンガーの曲が迫力いっぱいで歌われ
歌っていいなあと、しみじみ思わせてくれます
そしてもうひとつの主題が
「ブレックファスト・クラブ」(1985)という映画
実はこの作品を知っているかどうかで
この映画の見方は大きく変わります
ここでも韓国人グループが
とても意地悪く描かれているように思えますが
これは決して人種差別的なものではなく
アメリカの学校ではクラスがないので
ヲタクはヲタクというカテゴリーでグループになるそうです
それは「スクールカースト」と呼ばれていて
実際そのグループ同士は、一切口も利かないのだそうです
そんなことは言っていられなかったのです
しかし案の定チームはバラバラ
それを主人公が「ブレックファスト・クラブ」を見て
立て直していこうとするのです
お互いを認め合い、その結果
違う人種の、違う声の音色が重なりあうことで
素晴らしいハーモニーが生まれることになるのです
そのことにアメリカの若者たちは感動したのです
実は「ブレックファスト・クラブ」こそ見ておくべきだと
訴えている作品(笑)
そして歌って、踊って、ちょっと考えさせてくれる
王道の青春ムービーでした
【解説】allcinemaより
2012年に全米で口コミから人気に火がつき予想を超えるスマッシュ・ヒットとなったアナ・ケンドリック主演の学園音楽コメディ。渋々入った大学で女子アカペラ部にスカウトされたヒロインが、ひとクセもふたクセあるメンバーたちと衝突を繰り返しながらも絆を結び成長していく姿を、過激なギャグを織り交ぜつつ迫力あるアカペラ・パフォーマンスの数々とともに描き出す。共演はレベル・ウィルソン、ブリタニー・スノウ、ジョン・マイケル・ヒギンズ、エリザベス・バンクス。監督はブロードウェイ・ミュージカルの演出家として活躍し、本作が映画監督デビューとなるジェイソン・ムーア。
音楽プロデューサーを目指すベッカは、バーデン大教授の父親に説得され、意に反して同大学に入学する。学園生活に何の期待もないベッカは、サークルの勧誘にもまるで興味なし。ところが、シャワー中の鼻歌を聞かれたクロエに強引にスカウトされ、彼女のいるアカペラ部“ベラーズ”に入部することに。ベッカはそこで、自ら“ファット”と名乗るエイミーやエロさ全開のステイシー、レズビアンのシンシアら個性あふれる新入部員と巡り会う。そして部長オーブリーの厳しい指導の下、全国大会出場を目指して練習に励むベッカたちだったが…。
音楽プロデューサーを目指すベッカは、バーデン大教授の父親に説得され、意に反して同大学に入学する。学園生活に何の期待もないベッカは、サークルの勧誘にもまるで興味なし。ところが、シャワー中の鼻歌を聞かれたクロエに強引にスカウトされ、彼女のいるアカペラ部“ベラーズ”に入部することに。ベッカはそこで、自ら“ファット”と名乗るエイミーやエロさ全開のステイシー、レズビアンのシンシアら個性あふれる新入部員と巡り会う。そして部長オーブリーの厳しい指導の下、全国大会出場を目指して練習に励むベッカたちだったが…。