るろうに剣心(2012)




どうせ10代の若者が見る映画だろうと
期待していなかったせいか
思ったよりずっと良かったです

原作のコミックは読んだことはありませんが
映画化として成功しているのではないでしょうか

ビジュアル系アクション時代劇というか
とてもスタイリッシュな仕上がり

武井 咲ちゃんなんて、お花みたいですね
そこに一輪あるだけでその場所がパッと明るくなります
(道場の師範代としては弱そうだけど)

気持ち悪くしたみたいでインパクト大(笑)
それぞれのキャラが立っています

そしてなんといっても、アクションがいい
ところどころ漫画っぽい決めポーズがはいるものの
決してわざとらしくなく、キマっています、かっこいい

このスタッフだったら、日本版マーベルヒーロー的なものも
作れるんじゃないか?そう思います
実際に海外でもかなりヒットしたようですね


流浪人(るろうにん)とは流れ者、旅人とのこと
「るろうに」は作者の造語だそうです

幕末、「人斬り抜刀斎」と呼ばれた凄腕の暗殺者、緋村剣心
時代は明治となり、剣心は「不殺(ころさず)の誓い」を掲げ
弱いものを守るための旅をしていました


たまたま歴史学者磯田道史さんが出演しているテレビを見て
大河ドラマにしたい偉人」に「板垣 退助」を紹介していました
幕末から明治、大正にかけ活躍した政治家

明治維新を成し遂げ、理想の国造りを目指す板垣に対し
ほかの政府の要職についた維新の同志たちは変わり果てました
豪華な食事に、多数の女性関係という贅沢三昧
しかも現代にして約1億8000万円という高給を取っていたというのです
板垣の意見は無視され、ついには裏切りにあいます

この番組のおかげで
剣心のおかれた時代背景がどのようなものだったのか
当時の侍たちがどうして政府を裏切り者と呼ぶのか理解できました

自分が世の為、人の為だと信じてしたことは
本当に正しいことだったのか?
それはかって、婚礼を控えた若者を斬り捨てた記憶として
剣心も悩み、苦しみます


ちょっと内容は詰め込みすぎでしたが
決してストリーは崩壊しておらず
最近の邦画の中ではいい出来のほうだと思います
私にとって、掘り出し物でした



【解説】allcinemaより
アニメ版も大ヒットした和月伸宏の人気コミックス『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』を、主演に「仮面ライダー電王」の佐藤健、ヒロインに「愛と誠」の武井咲を迎えて実写映画化したアクション・エンタテインメント。明治時代を舞台に、“不殺(ころさず)”の誓いを立て流浪の旅を続ける伝説の暗殺者・緋村剣心が、様々な出会いを重ねる中で陰謀に巻き込まれ、大切な人を守るために新たな戦いへと臨む姿を迫力のアクション満載で描く。共演は吉川晃司、蒼井優奥田瑛二江口洋介香川照之。監督は「ハゲタカ」「龍馬伝」の大友啓史。
 明治になって10年。幕末に暗殺者“人斬り抜刀斎”として名を馳せた男は、いまは緋村剣心と名を変え、自ら立てた“不殺の誓い”に従い、斬れない刀“逆刃刀”を手に流浪の旅を続けていた。その頃、東京では“人斬り抜刀斎”を騙る男が現われ、無差別な人斬りを繰り返していた。亡き父の道場を引き継ぐ女剣士・神谷薫は、抜刀斎を名乗る男に一人で立ち向かい、危ういところを剣心に助けられる。薫の道場に居候することになった剣心は、やがてニセ抜刀斎が用心棒を務める実業家・武田観柳が企む邪悪な陰謀に巻き込まれていくのだが…。