珍しくDVDをレンタルいたしまして、私にしては新しい作品を観ました。
今年度(2013)のアカデミー賞作品賞含む3部門受賞で話題の作品ですよね。
1979年にCIAが架空のSF映画をでっち上げ、イランから人を
救出するという驚きの実話。
70年代作品の雰囲気を醸しだしている、美術や装飾、カラーにショット。
当時の映像を交えながらの暴動シーンは、再現度が秀逸です。
「クレーンで人間の首を吊る、野蛮な国よ!」
作中の、テヘランの町でクレーンの先からぶらさがる首吊り死体のシーンを
見たとき私の頭の中で鳴ったのは、ビリー・ホリディの「奇妙な果実」の
メロディーでした。
イラン人を野蛮だという権利は、はたして私たちにあるのでしょうか。
しかし、脱出サスペンスとしてはなかなかの秀作。
私は『遠い夜明け』や『キリング・フィールド』といった作品も好きなので
このての脱出ものは、映画としては結構好みのストリーです。