二十四の瞳(1954)


 
 
有名ですよね、タイトルだけなら知らない人はいないでしょう「二十四の瞳」。
 
私も小学生の頃、児童文学用のものを読んだことがあります。
しかし自分の記憶には「小豆島若い女性教師と
12人の子どもたちの温かい交流」しか残っていませんでしたが
実際の内容はもっと奥の深いものでした。
女性の社会進出、師弟愛に家族愛、貧困や軍国教育・・・
 
小学唱歌や童謡を楽しげに歌う子どもたち。
それはやがて軍歌に変ります。
 
「なんでそんなに戦争が良いの?」
「泣きみそ先生」とあだなをつけられ、死んだ教え子のことを思って泣く先生。
 
この作品でいちばん凄いのが、小学1年生の子どもたちから
6年生になった子どもたちと、その後も成長した顔や姿がそっくりなことです。
もちろん別人なのでしょうが、よくここまでそっくりさんを見つけたなと
思います。
そのことが物語にとても感情移入しやすい。
特殊メイクなしで、若かりし日から初老までを演じる高峰さんも凄いです。
相当なダイエットをしたのでしょうね・・
 
日本映画が誇る傑作。
でも、ちょっと長かったな。
 

 
【あらすじ】yahoo!映画より
壺井栄の同名小説を木下恵介が脚色・監督した日本映画の名作。1987年には田中裕子主演でリメイクされた。また2007年にはデジタルリマスター版が制作されDVD発売と劇場公開がなされた。大石久子は昭和3年、新任教師として瀬戸内海にある小豆島の分校に赴任した。久子が受け持つことになった一年生は十二人で、みな澄んだ瞳をしていた。やがて久子は本校へ転任することになった。しかし貧しい村の教え子たちは、一人として望み通り進学することができなかった。戦争をはさんで島の分校に戻った久子は、そこでかつての教え子たちと再会する。