「体が重いと足跡も深くなる。恋も同じ、愛するほど傷が深い。」
ノスタルジックな作品ですよね。
この作品に多くのファンがいるのも納得します。
なんといっても、映画技師のアルフレードが実に愛すべき人物。
素敵なシーンがいっぱいでした。
母親に差し出す50リラ。
小学校の卒業試験でのカンニング。
広場にいる人に観せてあげる映画。
王女と兵士のお伽話。
青年になり、軍隊に徴兵されるトト。
恋人のエレナとは音信不通になってしまい、
除隊後、失恋したトトにアルフレードはローマに行けと言います。
「お前の噂が聞きたい…」
30年後、映画監督として成功したトトに
アルフレードが残したフィルムの断片をつなぎ合わせた一本の映画は
キス・・そしてキス・・・
そして流れる、エンニオ・モリコーネの音楽。
余韻の残る素敵なラストでした。