大巨獣ガッパ(1967)

 
 
東宝ゴジラ大映ガメラに対抗し
日活が制作した最初で最後の本格的怪獣映画だそうです。
 
ガッパというネーミングからカッパの怪獣かと思いましたが
造形は高尾山の烏天狗そのものです。
 
探検家?の女性は水着姿で船の甲板で日光浴。
南の島の住民の踊りはナイトクラブのダンスみたいだし
日本語を話す少年はどうみても顔を黒く塗った日本人。
ツッコミどころも満載。
 
コメディにしか見えない展開なのだけれど
シリアスなんですね。笑
 
研究のため日本に連れ去られた赤ちゃんを
取り戻そうというガッパの両親。
ガッパの赤ちゃんを島に返してと懇願する少年。
 
でもまあ、親ガッパと赤ちゃんガッパが出会えたシーンは
それなりに感動的でした。
どうせなら茹でダコも食べさせてあげればよかったのに。
何日間も何も食べずにいたんだから。
 
今となっては、すごく安っぽく見える作品ですけれど
でもこれだけのミニチュアを作って壊すわけだから
怪獣映画って、相当な労力と手間がいるのでしょうね
この作品でも石油コンビナートや熱海の町は
壊すのがもったいないくらい立派に作られていました。
 
ひとこと感想は
コメディ映画で制作したら成功したと思います。
 

 
【解説】allcinemaより
南洋のオベリスク島にやってきた探検隊は、その地でガッパという怪獣の子供を発見した。彼らは研究のため、子ガッパを日本に連れ帰る。そして子供を奪われた親ガッパたちが、子供のテレパシーをたどり日本に上陸してくる。防衛軍はただちにこれを迎撃するが、ガッパは熱線を吐いて街を壊滅状態に追い込んでいく……。
 怪獣ブームのさなかに日活が製作した怪獣映画。巨大怪獣の脅威と親子の情愛を中心に描き、恋愛ものの要素までも取り入れた意欲作で、その割によくまとまったストーリーは評価できる。また、熱海襲撃シーンなどの特撮の出来も良い。ガッパの名を連呼する主題歌が、子供向きで分かりやすく好印象。
【登場怪獣】ガッパ