ヤング≒アダルト(2011)




毒は濃いですが、私はよかったです
病気か正常かのギリギリのライン

映画そのものはイタイ勘違い女を描いたコメディですが
嘘偽りのない、オンナの本音と本当の姿
リアルな演技が真に迫っています


ミネアポリスヤングアダルトティーン向け)小説のライターをしている
37歳でバツいちのメイビス
そんな彼女に、田舎に住む元カレのバディから
赤ちゃん誕生のカードが届きます

メイビスは美人でデートする男性には不自由していない様子
なのにいきなり田舎に戻り、バディと再会の約束をします
そして偶然バーであった高校時代の同級生マットに
バディと結ばれるため、妻子から略奪するという計画を打ち明けます





バディに会うために、ネイルにお肌のお手入れ
男性に受けそうな洋服、ばっちりメイク
決しておおげさではなく、デートの前はこんなもんです

なのにバディが待ち合わせに指定した場所はファミレス(笑)
セクシードレスのメイビスだけが浮いています
だけど久しぶりに会ったバディは、やっぱりやさしい


メイビスは高校時代から、男性にモテまくっていたのでしょう
ちやほやされ、どんな男でも自分のものになった
そしてそれが、今でも変わらないと思っている

でもほとんどの男子はセックス目当
バディだけは違った
好きな音楽を聴く、Tシャツをプレゼントしてくれる
メイビスに親切だったのです


だけどメイビスは自分の幸せのためには
相手の幸せを壊すことも平気な女
酒に酔い壊れて
バディの大切なパーティをメチャクチャにする


メイビスは自己嫌悪に陥り、マットのもとを訪れ
そして癒しを求めてしまいました

世間のはみ出し者、嫌われ者
そしてヲタクで孤独
実はふたりは似た者同士だったのです


ヌーブラって一時期流行りましたけど、まだあるんですね
(私は着けたことないですけど ← 誰も興味ないって)
ヌーブラ姿でのラブシーンって、ショッキング

そして朝には、やはり愛のない(または酒に酔った)
セックスだったことに気が付くメイビス


ラストは清々しかったですね

プライドにしがみついていただけのヒロインが
新しいスタートをしようとする
もしかしたら、何も変わらないかも知れないけれど
負けを認めたことで、今までの自分から一歩前進できたのです


でも正直この性格だと、結婚生活は難しいでしょう


【解説】allcinemaより
「JUNO/ジュノ」のジェイソン・ライトマン監督&ディアブロ・コディ脚本コンビが、シャーリーズ・セロンを主演に迎え、いつまでも大人になれない身勝手なヒロインを描くコメディ・ドラマ。高校時代の栄光を引きずる自称作家の30代後半バツイチ女性が、久々に戻った故郷で容赦のない現実を突きつけられるさまを、ユーモラスかつ辛らつに綴る。共演はパトリック・ウィルソンパットン・オズワルト
 ヤングアダルト小説のゴーストライターをしている37歳のバツイチ女性、メイビス・ゲイリー。都会でそれなりに華やかな一人暮らしをする彼女は、かつての光り輝いていた高校時代の気持ちを卒業できず、いつしか大きくなってしまった周囲とのギャップにも未だ無自覚なまま。そんなある日、高校時代の恋人バディから、赤ちゃんの誕生祝いパーティへの招待状が届く。それを見て衝動的に帰郷するメイビス。なんと彼女は、バディはいまでも運命の相手であり、再会すれば必ず自分のほうを向いてくれると信じていたのだった。