死霊のはらわた(1981)

原題はThe Evil Dead」(邪悪な死者)

 

森林地帯にある人里離れた別荘に、休暇を過ごすためやって来た5 人の大学生

地下室で「死者の書」と、オーディオテープを見つけテープを再生すると

悪霊が解放され4人が憑依されてしまいます

生き延びる方法は宿主の身体をバラバラにすること(なんで?笑)

そうしてひとり残されたアッシュ・ウィリアムズ(ブルー・スキャンベル)と

悪霊たちとの戦いがはじまります

今見ると、めっちゃチープでくだらないんですけど(褒めています)

これ、サム・ライミだったんですね

しかもジョエル・コーエンが助監督

 

ダリオ・アルジェントのようなアートではないし

リンチとクローネンバーグのWデイヴィッドほど変態でもないし

怪物の正体も、5人の関係の説明はなし

テープの謎解きも一切なしのまま

女性が森の木に襲われるわ(妙にエロい)

そんな中、恋人達がペンダントのプレゼントをしてるわ

傷口からは牛乳ブーブー吹くわ(笑)

くるぶしに鉛筆をぐりぐりと刺すわ(ここがイチバン痛い)

死者が歌を口ずさみ、神経に障る声でケタケタ笑う

勢いだけで突き進み

難しさなければ、ストーリー性もないといういいかげんさ(笑)

ただ純粋に怖くしよう、面白くしようというそれだけ

一方で低予算ながら、作り手たちの若いエネルギーが感じられて

当時のホラー映画ファンの心を掴んだのではないかと思います

一部でクレイアニメ(色粘土)を使っているのも楽しい

ミシガン州立大学に通う

アッシュ(ブルース・キャンベル

アッシュのガールフレンドのリンダ(ベッツィ・ベイカー)

アッシュの姉シェリル(エレン・サンドワイズ)

友人のスコット(ハル・デルリッチ)

スコットのガールフレンドのシェリー(サラ・ヨーク)は

休暇を過ごすため、車でテネシー州の田舎にある人里離れた小屋に向かいます

(車はサム・ライミの私物だそう)

不気味な湖

猛スピードでぶつかりそうになる対向車

今にも壊れそうな橋

二度と帰れない予感たっぷりなツカミはOK(笑)

小屋に近づくとポーチのブランコが勝手に動いています

5人は小屋に荷物を運び、シェリルが部屋で時計の絵を描いていると

「一緒に来て」という声が聞こえ

彼女の手は勝手に顔が描かれた本のような絵を描きます

その後皆で夕食を楽しんでいると、突然地下室の落とし戸が開きます

アッシュ地下室を調査することにし、スコットが追うと

シュメール語で書かれたエジプトの「死者の書」を見つけ

一緒に置いてあったテープレコーダーには

レイモンド・ノウビーと名乗る考古学者の

悪霊を復活させるための呪文が録音されていました

シェリルがスコットにテープレコーダーの電源を切るよう頼むと木の枝が窓を割り

その夜遅く再び声を聞いたシェリルが森に入っていくと

木の蔓や枝にレイプされてしまいます

木から逃げたシェリルは、アッシュまで連れ戻してほしいと頼みますが

なかなか車のエンジンがかからない

やっとかかったと思ったら町に戻る橋が破壊されていました

シェリルは悪霊のせいだとパニックに陥り

シェリ小屋に戻ったアッシュがもう一度テープを聞くと

悪霊を殺す方法は憑依した宿主を解体することだと知ります

リンダとシェリーがカードゲームをしていると

シェリルはカードを見ずに数字を当て

次の瞬間悪霊に変身し「なぜ眠りを妨げたのか」と全員を殺すと脅します

シェリリンダの足首を鉛筆で刺し、アッシュを投げつけた隙に

スコットはシェリルを地下室に叩き込み閉じ込めることに成功しますが

部屋に戻ったシェリ窓の外を見ると

何かが衝突してきて、彼女を悪霊に変えてしまいます

スコットシェリーの手首を切ると、シュメールの剣で背中を刺し殺害

しかしシェリーは蘇生スコットは彼女を斧で解体します

アッシュとスコットはシェリバラバラになった遺体を埋葬し

スコットは町に向かうを見つけるために、森に入っていきます

スコットが戻ると、彼は木に重傷を負わされていて

アッシュの「木が生きて逃がすことはない」と警告し息絶えます

アッシュがリンダの様子を見にいくと、彼女も悪霊に憑依されていて

アッシュに攻撃を仕掛けてきました

アッシュはリンダをシュメールの剣で刺しますが

愛する彼女を解体することが出来ず、そのまま埋葬します

するとリンダは復活し再びアッシュを攻撃

アッシュはシャベルで彼女の首を切り落とし

首のない彼女の身体を倒し、小屋に戻りま

今度はシェリルが地下室から逃げ出していて、アッシュの首を絞めます

アッシュはライフルでシェリルの顎を撃ち再び地下室に閉じ込めますが

次は蘇ったスコットの死体がアッシュを襲う

アッシュはスコットの両目をえぐり、腹部から木の枝を引き抜くと

スコットは血を流し倒れます

が、またまたシェリが地下室の戸を突き破って攻撃してくる

スコットも立ち上がって攻撃してくる

ふたりの襲われ倒れたアッシュは

リンダにプレゼントしたネックレスを拾うと

どうにか「死者の書」掴み暖炉に投げ込みます

本が燃えると、スコットとシェリルの身体は急速に分解を始め

両方の死体から何かが飛び出しアッシュを血まみれにします

その後、遺体は完全に消滅しました

夜が明け、小屋から立ち去ろうとするアッシュ

すると目に見えない何者かが素早く小屋の中を駆け抜けると

アッシュは恐怖の叫び声を上げるのでした

 

そうして2に続くという(笑)



 

【解説】ウィキペディアより

1981年のアメリカのスーパーナチュラル・ホラー映画。サム・ライミが監督・脚本、ロバート・タパートが製作、ライミ、タパート、ブルース・キャンベルが製作総指揮を務め、エレン・サンドワイズ、リチャード・デマニンコル、ベッツィー・ベイカー、テレサ・ティリーらが出演している。

米国で240万ドル、全世界で270万ドルから2940万ドルの興行収入を記録した。公開当初とその後の批評家の評価は、いずれも好意的なものだった。この作品は、最も重要なカルト映画のひとつであり、史上最高のホラー映画のひとつとして、また、最も成功したインディペンデント映画のひとつとして評価されている。この作品によってライミ、タパート、キャンベルの3人はキャリアをスタートさせた。

ライミが脚本・監督を務めた2つの直接的な続編『死霊のはらわたII』(1987年)と『キャプテン・スーパーマーケット』(1992年)を皮切りに、ソフト的なリブートと継続を兼ねた4作目の『死霊のはらわた』(2013年)、2023年に5作目の『Evil Dead Rise』が公開予定である。そして2015年から2018年まで放送された後続のTVシリーズ死霊のはらわた リターンズ』など、メディア・フランチャイズを生み出し、フランチャイズにはビデオゲームやコミックも含まれている。また、アッシュ・ウィリアムズというキャラクターは、文化的アイコンとしても考えられている。