星に想いを(1994)




教授と美女(1941)と、そのリメイクの
ヒット・パレード(1948)を思い出しました
若い男女の恋を実らせようと、可愛い爺やらが張り切る物語


自動車修理工のエドティム・ロビンス)は理科系男子
車の修理にやってきた数学学者のキャサリンメグ・ライアン)を
ひと目見た瞬間、結婚する気になってしまいました

キャサリンの忘れた時計を届けにいったら
なんと出てきたのはアインシュタイン博士(ウォルター・マッソー
キャサリンは博士の姪だったのです





エドの人柄を気にいた博士は
科学者仲間のボドルスキー(ジーン・サックス
ゴデル(ルー・ジャコビ)
リープネクヒト(ジョセフ・メイハー)とともに
何とかエドとキャサリンをくっつけようと案を練ります

そして、エドを天才科学者に仕立て
核エンジン論の発明者にしてしまいます
しかしそのことが大きな話題になりすぎてしまい
ついにはアメリカ大統領まで登場してしまいます

アインシュタインも似ていましたが
アイゼンハワーもそっくりさんでした(笑)




4人のおじいちゃんが本当にお茶目で愛らしい
カンニングのシーンなんて、軽妙で息もぴったり
彼らの飄々とした余裕の演技に、主人公やヒロインより
おじいちゃんのほうが魅力的に見えてしまってしょうがない(笑)

メグ・ライアンも、この顔では優秀な学者には見えません(笑)
どうせならドジっ子キャラにして、だから「頭がいい人と結婚したい!」
という設定にしたほうが楽しかったと思います
恋敵も、もっと性格が悪いほうが感情移入できたな(笑)

でも全体にほのぼのとしていて、安心して見れるラブコメ
最後も結ばれるふたりを望遠鏡で覗いてニンマリする博士
とにかく爺やの魅力がいっぱいの作品でした



【解説】allcinemaより
自動車修理工のエドは、ある日車の修理に偶然立ち寄ったキャサリンに一目惚してしまう。いてもたってもいられない彼は、さっそく彼女にアタックしようと、彼女が忘れていった時計を返しに行くのを口実に、住所を訪ねた。胸を踊らせてチャイムを押すエド。だが彼の前に現れたのは、驚くことに世界的な物理学者のアインシュタイン博士だった……。恋する男女と、2人の仲をとりもとうとする彼女の叔父であるアインシュタインが織りなすハートフルな作品。ストーリーだけ読むと、どこにでもありがちなラブ・コメだと思われがちだが、その出来は上々! 特に演出が冴え、観終わった後心地よい爽快感が残る、良質のロマンティック・コメディである。そして本作の魅力を支えるもう一つの大きな要因が、この映画の豪華なキャスティング。ティム・ロビンスメグ・ライアンの巧さは勿論の事、アインシュタイン役のウォルター・マッソーが素晴らしい! 名優としての力量を思わず唸らされる。