フェーム(1980)





同じ映画でも、見る年代などで
ずいぶん感じ方が違いますよね

面白いと思っていた作品がそうでもなかったり
逆につまらなかった作品に思わぬ感動をしてみたり

NYの有名な芸術校に見事合格した少年少女

この作品、若いころは音楽やダンス
恋に友情、親や教師への反抗、挫折や立ち直り
それぞれの登場人物に、共感した記憶があるのですけれど

大人な今は、保護者の気分(笑)

「もっと努力や勉強しないと」とか
「そんなことしちゃダメ、ダメ!」とか
危険サイレンが鳴りっぱなし

若くて強いエネルギーは正しい方向だけに
向かうわけではないのです

そして夢に描いていた世界と
現実のギャップ

楽しいだけでは単位はもらえない
楽しいだけでは妊娠してしまう

成功を急いでしまうのも
失敗してしまうのも
若さゆえ

自分たちだって
わかってる・・
わかってるのです

フィナーレは感動的でした
主人公たちが(普通なら退学になりそうだけれど)
迎える卒業式
これからが本当の人生の始まり

挫折や苦難こそが人を成長させる
そんな若者へエールを送る物語なのだと思います



【解説】allcinemaより
ダンサー、歌手、役者、ミュージシャンを目指して、ニューヨークの芸術学校に通う若者たちの姿を描いた青春映画。複数の登場人物が入れ替わり立ち替わりで現れ、それぞれのエピソードを展開させていく形式だが、各キャラクター、各エピソードともにユニーク。中でも、食堂で始まった小さなコーラスが、次第に仲間を増やし、最後は凄い人数で学外の通りまで出て歌い踊るシーンは圧巻。好評により一部のキャストそのままにTVシリーズ「フェーム/青春の旅立ち」が作られた。