ガンジー(1982)





「私は頑固かな」

私はこのての作品も結構好きです
「ブラザー・サン シスター・ムーン」や
「リトル・ブッダ」・・

宗教的な教え以上に、心にも響く言霊には
感動しますし
共感してしまうものがあります

さらに今回は数回にわけて鑑賞しましたので(笑)
その名言と、ベン・キングズレーの神々しい演技を
ゆっくり噛みしめることができました

ガンジーもやはり、聖フランチェスコブッダのように
裕福な家庭で、なに不自由ない生活を
教育を受けて育ったように思えます

だけど仕事のため南アフリカを訪れた時に
理不尽な人種差別を受けたことにより
差別により苦しむ人々の実情を知ってしまいます

人は宗教や肌の色によって
差別されるべきではない
支配されるべきではない
ガンジーは目覚めます

そして「非暴力、不服従」(無抵抗ではない)主義で
インドを独立へと導くのです

私がこの作品で好きなシーンは、インド式のプロポーズを
アメリカ人記者の前で再現するところでした

13歳での幼児婚
就労や勉学より、家庭をもつことが先決という考えなのでしょうか

子どものころから兄妹のように一緒に育ってきた妻
幼馴染であり、誰よりお互いを知ってる親友
何事にも最大の理解者として歩んできたのだろうと
そう思わせます

それから牧師が列車の屋根に登ろうとする場面
ご婦人が危ないからおやめなさいと牧師の足を引っ張ります
そのために牧師はバランスを崩して落ちそうになってしまう

ガンジーは言います
「止めようとするのは、かえって危ないのだよ」
この一言は深いし、難しいですよね

ガンジーの半生についてわかりやすいですし
長尺だけれど見やすいので、10代の若い世代には
社会の授業の一環として鑑賞させてもいい

そんな名作なのではないでしょうか



【解説】allcinemaより
インド独立運動の指導者“偉大なる魂”マハトマ・ガンジーの波瀾に満ちた生涯の映画化。物語は、ガンジーが商社の顧問弁護士をしていた若き時代から、インド人差別からの発起、様々な活動、そしてその死に至るまでの軌跡を壮大なスケールで追ってゆく。本作はガンジーを単に救国の聖人として賛美するだけではなく、祖国インドの大地を愛するが故に、また3億5千万の同胞を愛するが故に、支配者大英帝国の巨大な力に立ち向かっていった生身の姿を描く。さらに、陰に陽に彼を支えたカストルバ夫人との夫婦愛を通して、人間ガンジーの魅力を浮き彫りとする構成になっている。その苦しみ、人生、歴史といった要素を、波瀾万丈の軌跡を辿って壮大なスケールでしっかりと描いており、さらに娯楽映画としても楽しめる要素を押さえた、「アラビアのロレンス」などの傑作群と並ぶ、第一級の重厚で見応えのある歴史大作である。