真夜中まで(2001)


 
 
 
ジャズ・トランペット奏者の守山(真田広之)のステージを
憧れのジャズマンであるG.P サリヴァンが聴きに来る特別な日。
殺人事件を目撃し、殺人犯から逃げている
中国人ホステスのリンダ(ミッシェル・リー)に偶然遭遇しまい
事件に巻き込まれてしまいます。
ステージに主演するまでのタイムリミットは深夜12時。
守山とリンダの真夜中の逃走劇が始まります。
トランペットは五十嵐一生さんによる吹替。
 
夜の街、全編に流れるジャズ・・
思わずルイ・マル監督の「死刑台のエレベーター」を彷彿してしまったのは
マズかった。笑
あの名作と・・マイルスと・・比べてしまってはいけません。
 
それでも、なかなかスタイリッシュな作品でした。
小道具の使い方など、とても洒落ているのです。
肌身離さずトランペットを抱えながらアクションシーンをこなす
真田広之さんもカッコいいですね。
たくさんの有名俳優陣のカメオ出演にも楽しませてもらえました。
 
ひとつひとつの場面が素敵で、煙草やお酒などのCMのようです。
有名イラストレーターでもある和田誠監督のセンスが光る作品でしょう。
 

 
【解説】allcinemaより
イラストレーターとして以外にも多彩な才能を発揮している「麻雀放浪記」の和田誠による初のオリジナル脚本作品。主演は和田監督作品の常連の真田広之と「天使の涙」のミッシェル・リー。その他主要キャストを個性派俳優陣が演じて物語に奥行きを与えている。銀座のライヴハウスでジャズトランペッターをしている守山は今夜、憧れのジャズメンが午前0時のステージを聴きに来るために不安と期待でいっぱいだった。“上手く行けば日本人として初めてNYの彼のバンドに招かれるかもしれない”そんな想いを巡らせながら彼はビルの屋上で練習を始めたちょうどその頃……。隣の立体駐車場では金銭トラブルが原因の刺殺事件が起こっていた。偶然にもその一部始終を目撃してしまったクラブのホステスのリンダはビルに逃げ込むがふたりの男に追い詰められる。が、間一髪のところで呑気に屋上から降りてきた守山に助けられ、事情が呑み込めないままの守山はリンダと共に近くにあったオープンカーの陰に身を隠す。しかしそこで彼らが見たものは、騒ぎを聞いて駈けつけた警官に警察手帳を見せるあの殺人犯であった!