マッチスティック・メン(2003)


 
 
 
私的に「リービング・ラスベガス」以降はサエないB級映画にばかり
出演していたような気がするニコラス・ケイジ
でもこの作品は面白かった記憶があるので見てみました。
やはり良かったですね、私好み。
 
日本でも多くの振り込め詐欺の被害がありますよね。
人の情や、やさしさに付け込んでお金を騙し取る卑劣な詐欺。
アメリカでも同じような手法でお金を騙し取るんだなと。
働かずにお金を儲けようとする、悪い奴の考えることは同じです。
 
潔癖症の詐欺師のロイ(ケイジ)に相棒のフランク(サム・ロックウェル)は
セラピストのクライン医師(ブルース・アルトマン)を紹介します。
医師は妊娠中に離婚した妻と暮らす娘がロイに逢いたがっていると伝えます。
そこで、初めて会った娘のアンジェラ(アリソン・ノーマン)。
彼女は「パパ!」と抱き付き甘え、逢いたかったとキスをします。
母親と喧嘩したからと家まで押しかけ泊まりにも来ます。
 
最初はアンジェラの行動に戸惑うロイ。
しかし頼られ、甘えられ、ねだられ、我儘を言われ、そして満面の笑み。
だんだんとロイはアンジェラのペースに巻き込まれ
愛おしくてしかたがなくなってきます。
 
そうなのです、男性はこういう女性にきっと弱いのです。
乙女のみなさんは必見でしょう。
お勉強しなくてはいけません。笑
 
駐車場で騙した男に追いかけられる場面は怖かったですね。
命懸けという感じで、とても迫力ありました。
料金所の女性、早くお釣りを渡して!と
それはもうハラハラドキドキ。笑
 
そして大金を持っているロイが陥れられ、すべて失うという結末。
娘も、相棒も、セラピストも、億というお金もなくなった。
信じていた皆が裏切り者。
 
だけど違う幸せは手に入れることができました。
だから彼はアンジェラを、すべてを許せたのでしょう。
むしろ感謝したかもしれません。
 
マイナスだと思うことが
損な役回りが、悲しいこと、辛いことが
もしかしたら幸せのきっかけを掴めるかも知れない・・
そういう展開が私の心の琴線に触れたのだと思います。
 
失敗で学び
誰かを好きになることで変わる。
人ってそういうものなのかもしれません。
 

 
【解説】allcinemaより
グラディエーター」「ハンニバル」のリドリー・スコット監督がニコラス・ケイジを主演に迎えて描くスタイリッシュなコン・ムービー。極度の潔癖症ながら詐欺においては芸術的な才能を発揮する中年男が、突然現われた14歳の実の娘に戸惑いながらも2人で新たな大仕事にかかる姿を軽妙に描く。共演は「コンフェッション」のサム・ロックウェルと「ホワイト・オランダー」で注目されたハリウッドの新星アリソン・ローマン。原作は『さらば、愛しき鉤爪』『鉤爪プレイバック』で知られるミステリー作家エリック・ガルシアの書き下ろし。
 詐欺師のロイは、極度の潔癖症で、オフィスの電話を毎朝消毒せずにはいられず、下着や靴下を小さくたたんできちんと積み上げないと気が済まない。ツナ缶ばかり食べている彼は、食器が汚れるからと缶から直接食べていた。そんな彼も、詐欺を実行している時だけは潔癖症を忘れ芸術的な手腕を発揮するのだった。ある日、ロイの前に14歳の少女アンジェラが現われる。彼女は離婚した妻との間に生まれたロイの実の娘だった。突然娘と暮らすハメになり困惑するロイだったが、さらに驚いたことにアンジェラは詐欺師の弟子にしてくれと言い出すのだった。