エル・シド(1961)


 
 
「神と国王とスペインのために」
「神とエル・シドとスペインのために」
 
実在した中世スペインの英雄エル・シド
 
異教徒の王の命を助けた(エル・シドと呼ばれるようになる)
反逆罪で告発され、婚約者シメン(ソフィア・ローレン)の父親と決闘し
殺害してしまいます。

無実を晴らすためロドリゴはカラオラ地方の領土を守り
国王の信頼を取り戻しました。
彼はカスティーリャ王国の軍団長となり
シメンと結婚しますが彼女はまだロドリコを憎んでいました。
 
国王が亡くなり、領土のカスティーリャ
長男サンチョ2世と次男アルフォンソ6世に分割されることになります。
ところが、弟は兄を暗殺しカスティーリャを支配
政争に巻き込まれロドリゴは追放されます。

すべてを失ったロドリコ
しかしシメンはついていきました、本心は彼を愛していたのです。
そして、スペインの存亡を賭けたバレンシアの戦い。
 
やはり長編スペクタクルはチャールトン・ヘストンしかいません。
伝説の騎士が似合いすぎています。
27歳のソフィア・ローレンも、とても綺麗ですね
自慢の脚線美は披露していませんでしたが。

宗教色もあまり強く感じないので
誰もが楽しめるのではないかと思います。
私は「ベン・ハー」よりも見やすかったですね。
しかし3時間超はやはり長かった(笑)
 
スパルタカス」のとき主演のカーク・ダグラスと衝突して
監督の座を追われたアンソニー・マン
見返すつもりで撮影したとかないとか(笑)

ジェームス・スチュワートとも喧嘩したことがあるということで
マン監督は俳優とぶつかりあいやすいタイプなのでしょうか。

映画が面白ければまあ、どうでもいいのですけれど(笑)
 

 
【解説】allcinemaより
チャールトン・ヘストン主演による、救国の英雄エル・シドの生涯を描いた大スペクタクル大作。11世紀、スペインはムーア人の侵略に日々脅かされていた。そんな中若き勇将エル・シドは、恋人であるシメンの父を死に至らしめ、また王位継承の争いに巻き込まれ追放の身となってしまう。しかしその後、スペインに存亡の危機が訪れる……。ヘストンが絶頂期にあった頃製作された作品で、「ベン・ハー」に匹敵しようかという歴史スペクタクル映画の傑作。3時間強の上映時間ながら、様々な人間関係、政治抗争などを力強く描き、見応えは十分。ヘストン演じるエル・シドが、体に剣を突き刺されたまま馬に乗って海岸を走って来るラストシーンが印象深い。