ファンシイダンス(1989)


 
 
 
この作品もユル感たっぷりでした。
大人気だったモックンと鈴木保奈美ちゃんの共演に
エンディング曲はプリンセス・プリンセス・・
公開当時とても話題になった記憶があります。
 
一年間の修行僧としてお寺に入った陽平(本木雅弘)。
そこで待っていたのは、禁欲と戒律ずくめの厳しい修行の日々に
先輩坊主たちのしごき。
しかし次第に馴れてくると、手の抜き方も覚えてきます。
 
周防政行監督のキャラ設定はこの作品の頃から冴えていますね。
トイレで羊羹1本一気喰いの田口浩正さん。
新人をいびる古参の竹中直人さん。
関西弁のイケメン僧、彦摩呂さん(衝撃)。
 
作品の見所はやはり、軽薄なテキトー修行僧だった主人公が
仏門の細かな仕草や作法などの様式美に、だんだんと目覚めていく姿でしょう。
 
「悔しいが仏陀は正しい!」
 
そして修行僧の最高位、首座(しゅそ)となり
「法戦式」という難しい問答をこなします。
「修行中に女と会っていたのはどういうつもりか?」
「・・あるがまま」
 
「ファンシイダンス」とは、ネイティブ・アメリカンの踊りの1つだそうです。
(でもなぜこのタイトルなのでしょう?)
 
私の笑いのツボにはまる作品ではありませんでしたが
80年代の雰囲気は楽しめる作品でしょう。
 

 
【あらすじ】yahoo!映画より
塩野陽平は東京の大学生。ロックバンドを組み、ボーカルとして活躍していたが、実家の寺を継ぐために弟の郁生と田舎の禅寺・明軽寺に入ることになる。しかし彼を待ち構えていたのは厳しい修行の日々であった。個性あふれる先輩坊主たちに囲まれながら毎日を送る陽平の元に、かつてのバンド仲間のアツシがやって来る。そして陽平の恋人だった真朱がつきあい始めたと聞かされる。不安に陥る陽平の前に、真朱が現れるのだが…。