さよならをもう一度(1961)


 
 
サガンの本はどれも邦題がいいです。
悲しみよこんにちは」「優しい関係」「心の青あざ」「厚化粧の女」・・・
おもわず手にとって読みたくなるようなタイトルばかり。
 
ポーラとロジェは、結婚せずに週末だけ会うという
決してお互いを束縛しない関係。
金持ちのロジェは若い女性をメイジーと呼び、浮気しほうだい。
ポーラはロジェを失いたくないため黙認している・・
 
そんなとき、富豪の息子で法律事務所に務めている
フィリップがポーラに一目惚れ。
15歳年上のポーラに猛アタック。
 
ロジェが10日間の浮気旅行をしたと思ったポーラ。
別れを決意し、フィリップと同棲を始めます。
しかし、やはりフィリップは子どもだった。
 
二人の男性の間で、揺れるローラの心情が辛い。
本当は彼女だって、男性に頼ったり、甘えたいはず。
 
「I am old! I am old! I am old! I am old!」
何度もそう叫んで泣き崩れるローラ。
彼女が何のわがままも言わず、ただ堪えている理由はそれなのでしょう。
 
かって美しかった女性ほど、老いは辛いと思います。
でも、撮影当時は46歳だったというこの作品のバーグマンは
品がよくて、まだまだ若い女性には負けないくらい綺麗でしたね。
 

【解説】allcinemaより
トラック販売会社の重役ロジェ(モンタン)と5年越しのつき合いの室内装飾家のポーラ(バーグマン)は、なぜか未だに結婚に踏みきれないでいる。ロジェには他にも遊び相手がいるようで気を揉むポーラだが、互いに束縛しないという不文律が二人の間にあるため、あからさまに嫉妬を表にも出せない。そんな時、ロジェから紹介された取引先のアメリカ人の一人息子フィリップ(パーキンス)の若い情熱にほだされ、彼との同棲生活に入るのだが…