AIR/エア(2023)

1984バスケシューズの市場シェア
コンバース54%
アディダス29%
ナイキ17%

原題もAir」(空気、空中、宙)

オープニングからワクワク

なぜなら1984年当時の私の脳みそのほとんどは

アメリカに浸食されていたから(笑)

マイケル・ジョーダンとスポンサー契約するためのバスケットシューズ

エア・ジョーダンが生まれるまでの制作秘話

昭和世代には胸に刺さるものがあるでしょう

ベン・アフレックマット・デイモン

長年盟友でい続けてくれるのも嬉しいですね

ただアメリカでは一流メーカーで上場企業のビジネスシーンでも

社員があんな下ネタオンパレードなのでしょうか(笑)

一部の人には面白いかもしれませんが、感動が半減

言葉遣いはもう少し丁寧にしたほうがいいと思います

誰がすごいって、マイケル・ジョーダンのお母さん

賢すぎて、たぶんお父さんもマイケルも頭が上がらないんですよ

ママの言うことを聞いていれば、失敗なし(笑)

作中でマイケル・ジョーダンは登場しませんが

ラストで本人がお母さんへ向かって

感謝の気持ちを伝えるスピーチの映像は感涙

そして、お母さんが提案したジョーダン・ブランドの

収益の一部を還元すること、これはのちのマイケルだけでなく

メーカーとスポンサー契約した、あらゆるスポーツ選手の

収入を支えることになります

 

そしてもうひとり、デザイナーのピーター・ムーア

本作では、更年期でスケボーで通勤しているおじさん扱いですが(笑)


スニーカー好きなら知らない人はいないくらい有名な人

エア・ジョーダン1」や「ダンク」の名作、ロゴの数々を生み出し

1987年に自身のブランドを立ち上げるためナイキを退社すると

それを見逃さなかったのがアディダス(笑)

EQTシューズの開発に携わり

アディダスを象徴するマウンテンロゴをデザイン

1992年にはポートランドに「アディダスアメリカ」の前身となる会社を設立

一時はアディダスのCEOまで務めた本当にスゴイ人

なのですが(笑)

この映画がスポットを当てているのは、聡明な両親でも

凄腕の職人でも、スター選手でもない

スポーツマーケティング

「スポーツを利用して製品を販売」すること

スポーツチームや選手のプロモーションだけでなく

顧客ファンにブランド名や製品を売ることこそが目的

1984年当時、ナイキはランニングシューズでは成功していたものの

NBAのスター選手の愛用はアディダスコンバースだけ

ナイキのバスケットシューズ部門の責任者ソニー

(ナイキだけは履かないと公言している)

デビュー前のマイケル・ジョーダンの才能に目を付け

エージェントでもなく、マイケル本人でもなく

直接マイケルのお母さんに会いに行きます

そこで、コンバースはこう言う、アディダスはこうくる

だけど、うちは違う

息子さんの名前こそがブランド名なんだと

母親にしてみれば、まだ18歳の息子とって大事なことは

大金を受け取ることでも、高級車を乗り回すことでもない

自我を持ち、活躍の対価にあわせた報酬を受け取ること

そのために努力を惜しまないこと

ソニーの言葉は心に響いたでしょう

でもソニーは嘘つき野郎の営業マン

そんなことは見抜いている

それはコンバースも、アディダスも同じ

バスケ一筋で世間知らずの少年を、甘言でほのめかす

同じ悪魔なら、どの悪魔に息子を預けるべきか

3本線

星マーク

だけどナイキは違った

NBAの規定違反の罰金はナイキが払うという)

いままでにないデザイン、マイケルだけの赤

一瞬、その靴に息子が虜になったことを

母親が見逃がすことはありませんでした

そうしてマイケル・ジョーダンは、エア・ジョーダン如く活躍

まるで空中を歩くようなダンクシュートに

ピーター・ムーアは新たなロゴを思いつくのでした

マットデイモントラック10って息切れ

 

JUST DO IT.」 は死刑囚が残した言葉

 

私には夢がある

1984年、私の脳みそはアメリカに浸食されていた」(笑)

 

 

【解説】映画.COMより

「アルゴ」のベン・アフレックが盟友マット・デイモンを主演に迎えてメガホンをとり、ナイキの伝説的バスケットシューズエア・ジョーダン」の誕生秘話を映画化。
1984年、ナイキ本社に勤めるソニー・ヴァッカロは、CEOのフィル・ナイトからバスケットボール部門を立て直すよう命じられる。しかしバスケットシューズ界では市場のほとんどをコンバースアディダスが占めており、立ちはだかる壁はあまりにも高かった。そんな中、ソニーと上司ロブ・ストラッサーは、まだNBAデビューもしていない無名の新人選手マイケル・ジョーダンに目を留め、一発逆転の賭けと取引に挑む。
CEOフィル・ナイトをアフレック監督が自ら演じ、主人公ソニーの上司ロブ役で「モンスター上司」のジェイソン・ベイトマンマイケル・ジョーダンの母デロリス役で「フェンス」のビオラデイビスが出演。

2023年製作/112分/G/アメリ
原題:Air
配給:ワーナー・ブラザース映画