ガントレット(1977)


 
 
凄かったですね。
家はぺしゃんこ、パトカーもバスもハチの巣
こんな派手な銃撃見たことないです。笑
 
ひたすら銃を撃って撃って撃ちまくる
荒唐無稽なB級アクションムービー。
 
警察長官が田舎町の娼婦と浮気するのかなあ?とか
ツッコミどころも、多々ありましたが
 
それでもテンポはいいですし
いつも渋くてカッコいいイーストウッドですし
最後まで見入ってしまいます。
 
証人である娼婦のマリーを護送することになった刑事のショックリー。
マリーは何者かに命を狙われており、ふたりは逃避行することになります。
しかもマリーの命は賭けの対象となり、上がっていくオッズの倍率。

最初はマリーの娼婦の仕事をばかにしていたショックリーですが
実はインテリジェンスを感じさせる彼女の行動に
だんだんと信頼を寄せていくようになります。
 
ソンドラ・ロックへの愛が感じられますよね。笑
イーストウッドも、女性に夢中になることがあるのだなあと。

骨太な作品が多いので、フェミニストなイメージはあまりないですけど
意外と好きな女性には尽くすタイプなのかも知れません。
 
そしてこの作品が有名なことのひとつ
それは、フランク・フラゼッタがポスターを描いていること。

このデザイン、革命的すぎるっ!
 
 

 

しかも
刑事もののアクション映画とは思えないっ!
SFかよ?笑
 
 
CGがなかった時代なので
撮影ではなんと実包を撃ちまくったそうです。
使われた弾丸はバスだけで8千発、総計では4万5千発とのこと。
 
無駄な弾丸の、凄い映画でした。笑
 

 
【解説】allcinemaより
組織がらみの重要事件の証人を、ラスベガスからフェニックスまで護送する任務を受けたしがない刑事ベン・ショックリー。だがベガスで彼を待っていたのは、若く美しい娼婦マリーだった。組織に命を狙われているため無事にフェニックスに辿り着く事はできないと言うマリーの言葉にショックリーは耳を傾けないが、二人の行く先々でトラブルが続出する……。当時、愛人関係にあったS・ロックをヒロインに迎え、イーストウッドが監督・主演したアクション映画。そのせいか、本作にはアクションとしての面白みよりも、冴えない中年刑事と知的な娼婦のひとときのロマンスの方に比重が置かれており、ロックもイーストウッドの期待に応える好演を見せる。開巻、ジャジーなBGMが流れる中、夜明けの路上に車から降り立つ酔っ払ったショックリーのシーンをはじめ、雰囲気描写も上々。タイトルの“ガントレット”とは、両側にムチを持った人間を並べその間を走り抜けさせる拷問の事で、クライマックス、両側から無数の警官隊による銃撃を受けつつショックリーが運転するバスのシーンを指している。