先夫に病で先立たれ、再婚先の夫には品がなく、意地悪な姑に毎日いびられている野江（田中麗奈）。
過去に彼女は、「母１人息子１人の家だから」という理由で縁談を断った
手塚弥一郎（東山紀之）がいました。
その手塚と偶然再会してしまった野江。
手塚は礼儀正しく、思いやりある言葉をかけてくれて、しかも超男前。
これでは、誰であっても結婚しなかったことを後悔してしまいますね。
手塚は海坂藩で剣術を教え、そして田畑の禄高調査の仕事をしていました。
貧農たちのあまりに悲惨な状況を目にしている手塚は、
私腹を肥やために農民に重い年貢を納めさせる諏訪平右衛門を斬ります。
しかし斬るのは諏訪だけ、取り巻きの部下たちには刃を向けず
素手だけで倒すのです。（ヒガシ、カッコイイ～。笑）
そして投獄され、切腹を待つ身になる手塚。
そんな手塚を案じ想い続ける野江。
しかしいまさら、会いに行くことも、もちろん結婚もできない・・
こういう純愛ドラマって本来は好きなんですが、なぜかしっくりきませんでした。
うーん・・幸薄い人妻が似合いませんでしたね、麗奈ちゃん。
どう見ても、お転婆で可愛い下町娘といったイメージ。
ラストも潔く、ヒガシの切腹シーンで終わったほうが良かった気がします。
【あらすじ】allcinemaより藤沢周平の同名短編を「はつ恋」の篠原哲雄監督、田中麗奈主演コンビで映画化した感動時代劇。嫁ぎ先に恵まれず辛い結婚生活を堪え忍ぶ女性が、かつて縁談を断った実直な侍との偶然の出会いを機に本当の愛を見つけるまでの道のりを、庄内の美しい風景をバックに繊細に描き出す。共演は「ＭＡＫＯＴＯ」の東山紀之。
江戸後期、北の小国、海坂藩。最初の夫に先立たれた後、磯村家へと嫁いだ野江。しかし、武士でありながら蓄財に執着する夫に野江への愛情はみじんも感じられず、“出戻りの嫁”と蔑む姑も野江に辛く当たるばかり。そんなある日、久々に叔母の墓参りをすませた野江はその帰り道、美しく咲き誇る一本の山桜の下で一人の武士と出会う。手塚弥一郎と名乗ったその侍は、彼女が磯村に嫁ぐ前に縁談を申し込まれた相手だった。その時は、母一人子一人の家では苦労が多かろうと、会うこともなく断ってしまったのだった。ところが、そんな弥一郎から、野江は思いがけず優しい言葉をかけられる。束の間の邂逅にもかかわらず、沈みがちだった野江の心は励まされ、辛い結婚生活にも再び健気に向き合い始める野江だったが…。
