奈緒子(2008)

 

 
 
駅伝にも原作の漫画にもあまり興味がありませんでしたし
ずいぶんと酷評もされていますし正直観ようかどうかも迷った作品。
 
でも観て良かった・・
 
とにかく映像が美しい・・光輝く汗、走ってるときの躍動感
印象的なアングル・・・
カメラがとてもいいのです。
走る足音だけの音響もいい。
 
12歳の頃に喘息の療養のため、長崎県の波切島にやってきた奈緒子は
漁船に乗り、船から落ちてしまいます。
その奈緒子を助けたことにより、死んでしまった雄介の父。
雄介は奈緒子に「父ちゃんを返せ!」と叫び、奈緒子は罪の意識を抱えたまま
成長します。
高校生になった雄介と奈緒子は再会し、奈緒子は陸上部の夏合宿のマネージャーになり、そして高校駅伝長崎代表を目指すことになります。
 
お互いに、心の中にわだかまりを持っているふたり。
だけれども、惹かれあっているふたり。
消えない後悔や、許せない気持ちのために
本当は好きなのに、そのことを言葉や態度に出すことができません。
 
こういう初恋モードに実に私は弱い。
給水を拒否され、走る三浦春馬クンを追う上野樹里ちゃんの姿には
もう胸がキュン・・
好きな人を見ているだけの、諦めの恋・・・
 
だだ、原作をすでに読んでいる、ということを想定して脚本は書かれて
いるのしょうか。
全体的にストリーは掴みづらかったですね。
そして舞台が長崎なのに、監督役の鶴瓶師匠が関西弁バリバリ。笑
いくら人気の春馬クンが主演してるからって、もう少し丁寧に製作して欲しい
箇所がいっぱいすぎます。笑
 
しかしカメラは逸品でした。
撮影の猪本雅三さんは海外では大きな賞を受賞したり、とても高い評価を
受けている方なんですね。
もう本当に、この素晴らしい撮影でお気に入りにイン決定です。
 

 
【あらすじ】allcinemaより
ビッグコミックスピリッツに連載された同名駅伝コミックを映画化した青春ストーリー。長崎の小さな島を舞台に、喘息の療養で少女時代を島で過ごしたヒロイン奈緒子と、高校駅伝の県代表を目指す陸上部の部員たちとの切なくも爽やかな青春模様を描く。主演は「スウィングガールズ」の上野樹里と「恋空」の三浦春馬。共演に「母べえ」の笑福亭鶴瓶。監督は「ロボコン」「さよならみどりちゃん」の古厩智之
 長崎県波切島。喘息の療養のためこの島を訪れていた12歳の少女・奈緒子は、走ることが大好きな地元の少年・雄介と出会う。ある日、両親と船釣りに出た奈緒子は誤って海に落ちてしまい、彼女を助けた雄介の父親が命を落としてしまう。以来、奈緒子は罪の意識に苦しみ続ける。6年後、東京に戻っていた奈緒子は、天才ランナーとなった雄介と偶然の再会を果たし、自分が6年前の少女であることを告白する。雄介は奈緒子へのわだかまりを捨てきれず冷たく接してしまう。その後、短距離から駅伝に転向した雄介。そのデビュー戦、奈緒子はじっとしていられず九州まで駆けつける。そこで2人の複雑な因縁を知った波切高校陸上部の西浦監督は、奈緒子をマネージャーとして陸上部の夏合宿に迎え入れるのだった。