武士の家計簿(2010)


 
 
堺雅人さんの顔って、普通にしている顔がすでに笑顔のようで、
この作品の真面目で良き夫、良き父親というイメージとぴったりでした。
正統派美人の仲間由紀恵さんも相変わらず(作品の中では老いても。笑)
素敵でしたし、
脇を固める中村雅俊さん、松坂慶子さん、草笛光子さん、西村雅彦さんの
ベテラン勢も好感度バッチリ。
 
そろばん侍として働く武士(現在の公認会計士のような職業)猪山直之は
藩の会計の不正を明らかにします。
そして家計でも、世間体など気にせず
破産寸前になった実家の債務整理をして家を立て直すのです。
 
武士といえば、文武両道のようなイメージが強くありますよね。
しかし、あたりまえといえば、あたりまえなのですが
お城の中にはこんなふうに、ただひたすら事務職をこなす侍も
多くいたのでしょう。
そんな、そろばん侍が主人公という映画は初めて観ましたので
新鮮ではありました。
 
借金返済のため、大切にしていた家財道具や着物を売られてしまうときの
中村雅俊さんや松坂慶子さんの、落ち込みようがカワイイのです。
こんな素敵で可愛い、おばあちゃんになれたらいいですね。
松坂慶子さんはレベル高すぎだろ?)
 
とても良いお話なのですが、少々盛り上がりに欠けたのは残念です。
主演者のコミカルな演技が好演だっただけに、もったい気がしました。
 
【あらすじ】yahoo!映画より
会計処理の専門家、御算用者として代々加賀藩の財政に携わってきた猪山家八代目の直之(堺雅人)。江戸時代後期、加賀百万石とうたわれた藩も財政状況は厳しく、加えて武家社会には身分が高くなるにつれ出費も増えるという構造的な問題があった。直之は、家財道具を処分し借金の返済にあてることを決断し、猪山家の人々は一丸となって倹約生活を実行していく。