天使にラブ・ソングを2(1993)


 
 
 
前作が良すぎただけに、かなり内容が落ちたように感じてしまうのは残念。
びっくりするくらい、お約束な作品になってしまいました。
 
しかも子どもたちの反抗も、歌に反対する親子の話や
学校を潰そうとする理事長とに確執も、あまりにあっさりしすぎ(笑)
感情移入しにくかったですね。
 
でも、安心して観ることはできる作品。
お子さんのいる家庭で家族で鑑賞するのには、とてもオススメだと思います。
なんでもいいから目標を持ちそれに向かっていくのと
なにも目標がないのとでは、若い頃の時間の使い方が大きく変るでしょう。
勉強もせず反抗的な生徒達が、聖歌を通じて友情を深めコンクールを目指す姿は
見ていてやはり応援したくなります。
 
ラストの音楽とダンスは、とても素晴らしく見ごたえがありました。
エンド・クレジットもノリノリで楽しかったですね。
 

 
【解説】allcinemaより
前作の監督エミール・アルドリーノエイズ死で、本作のメガホンは刑事アクションの佳作「ディープ・カバー」を放った役者出身のB・デュークが取ることになった。気鋭の黒人監督の手で、ウーピー主演のこのミュージカル・コメディがよりリズミカルに変わるのを期待したが、なにせ今やベガスで売れっ子スターというデロリスの紹介シーンからモタモタして気を揉ませる。おまけに今回の彼女は、潰れかかった教区の高校を、生徒指導の面から立て直すというエラそうな使命があって、こりゃダメかなーと思いきや、デロリスのコーラス指導をラップでいなす生徒たちが生き生きと個性的。そこいらで救われる他、構成のうまさもあって、ゴスペル・コンクールのくだりもつい身を乗り出す程の出来具合。J・コバーンは学校経営を放棄したがる理事長に扮し、憎まれ役を引き受けている。エンド・クレジットも気が利いているので、あわてて席を立たれないよう。