MERCY/マーシー AI裁判(2026)

原題は「Mercy」(慈悲)

犯罪が増加した近未来のロサンゼルス

AIが司法を担うマーシー裁判所が創設され

被告人は90分以内に無罪を証明しなければ

その場(裁判所)で処刑されてしまうというミステリースリラー

 

テンポもよく最後まで飽きさせない構成で、意外と楽しめました

100分という尺と、事件を解決するまでのタイムリミットが90分と

ほぼ同時刻なのも面白い

一方で本格派の法廷ものを期待すると、ツッコみどころ満載

弁護士はいないうえ

世界中のデータベースをもとに、すべての個人情報が観覧できる権限が

判事に与えられているのです

しかも最後は容疑者とAI判事がバディを組んで捜査するという(笑)

でも近い将来にAIは、警察の捜査においても大きな役割を果たすことは

ありえないことじゃない

そこで私もAIに「星屑シネマ ブログ」と質問したら

星屑シネマは、はてなブログで運営されている映画レビューサイトで

管理人はid:burizitto(べべ)氏で、古今東西の映画作品を幅広く紹介しています

主な投稿内容は最新の映画レビューや映画祭レポート

季節の話題等を詳しく報告しています

ブログの特徴は最新作から、過去の名作

アニメーション作品まで多岐にわたり幅広いジャンル

詳細なタグ付けで興味のある作品を探しやすくなっています・・などなど

 

「べべさんとは どういう人」では

長年にわたり膨大な数の映画を鑑賞し

独自の視点でレビューを綴っている映画ブロガーで

特定のジャンルに偏らず、フラットで丁寧な語り口

社会派作品からエンターテインメントまで幅広く鑑賞し

読者に作品の魅力を丁寧に伝えるスタイルが特徴

映画ファン同士の交流も大切にされています

と、なんとも好意的な回答

もし私が何かの容疑で逮捕されても、陪審員には有利に働きそうです(笑)

ロサンゼルス市警のレイヴン刑事(クリス・プラット)が目を覚ますと

そこはマーシー裁判所でした

AIのマドックス判事(レベッカ・ファーガソン)は

妻のニコールの殺害の容疑で逮捕されたことを告げますが

(元相棒が殺害後されてからアルコール依存症が再発し)

泥酔していたため全く記憶がない

ただ言えるのは自分は妻を殺していないということ

 

そこでマドックス判事は、レイヴン刑事の自宅の防犯カメラ

本人と家族の通話、チャット、SNSへの投稿などから

レイヴン刑事の有罪率は97.5%であることを告げます

90分後も有罪率が92%以上の場合、その場で死刑が執行される)

そこでレイヴン刑事は(自分を弁護してくれるだろう)

愛娘のブリット、禁酒サポーターのロブ(クリス・サリヴァン)

同僚のジャクリーン(カーリー・レイス)との通話が許されますが

彼らの評言もレイヴンが犯人だと思い込んでいるものばかりでした

それだけ状況証拠が揃っていたのです

レイヴンは、妻が「裏スマホ」を持っていたことを思いだし

それは(公式のクラウドや通信網に接続せず端末同士で直接通信を行える )

AIに探知されない非公式の通信端末でした

(そんな端末が「合法」ならAI裁判も無効だろうという 笑)

通話相手は妻が通っていたレストランのシェフ、マルコだとわかります

マルコは偽名で本名はパトリック・バーク、しかも複数の前科がありました

 

マルコは客として来たニコールに一目惚れしたことを明かし

ただ夫との関係(離婚を考えている)に悩むニコールの愚痴を聞き

彼女のため料理を届けていただけだと言います

妻の不倫を疑い、マルコが犯人だと疑っていたレイヴンですが

殺人のあった時刻、マルコは勤務中でアリバイは完璧でした

次にニコール仕事用メールから、職場で化学物質の盗難があったことがわかり

真犯人は化学物質を盗んだ人物でないかと疑うレイヴン

そして(ニコールが殺された)前日、ニコールの同僚を呼び

自宅の庭でバーベキューをしたことを思い出します

家の防犯カメラから、経済的な問題を抱えていたチャールズを疑うと

マドックス判事は、チャールズと禁酒サポーターのロブが

化学物質の失踪について話し合っている通話記録を見つけ

レイヴンに見せます(判事がそんなことしていいのか? 笑)

 

レイヴンがロブに電話すると、代わりにホルト(彼も同じ職場で妻の同僚)が出て

ロブが盗まれた化学物質の責任者であることを教えられます

さらにニコールはAI裁判システムの欠陥(アルゴリズム操作)を見つけていて

ホルトは彼女から機密データを受け取っていたことを打ち明けます

その後何者かに(AI裁判システムの不正を隠蔽しようとする「組織」)

殺されてしまうホルト

もういちど自宅と隣人の家の防犯カメラの影像を見直すと

茂みで何かが移動しているような様子

さらに娘のブリットが裏アカウントに投稿した

「幽霊がいる」という動画を思い出したレイヴンは

地下室の扉に誰かの手が映っているのを発見します

 

犯人はバーベキューのあと、防犯カメラの死角をくぐり抜けながら

裏口から侵入すると地下室に隠れ翌朝ニコールを殺したのです

来るときと違い、帰宅する車に乗り合わせていなかったのはロブでした

 

マドックス判事はレイヴンの無実を証明すべく捜査に協力

レイヴンはジャクリーンにロブの家に行くよう頼み

SWATチームロブ宅に到着しますがは空っぽ

しかし離れの小屋には「戦争でもするのか?」とSWATが呟くほど

大量の武器と、マーシー裁判所の詳細な見取り図が隠されていました

そこに飾られていたロブの幼少期の写真を見つけたレイヴンは

ロブの隣に映っていただろう少年をマドックス判事に探させます

そこからロブが孤児院にいたこと、隣に映っているのは兄のデイビッド

しかしロブだけが裕福な家庭の養子に迎え入れられ

デイビッドは最初のAI裁判で処刑された人物だったことがわかります

しかもデイビッドを逮捕したのはレイヴンでした

 

全てはレイヴンにも家族を失う辛さを思い知らせるためと

AI裁判所を破壊するための、ロブの復讐だったのです

娘のブリットに逃げるよう連絡しようとしますが

すでにブリットは(レイヴンを嫌っている)祖父母の家から

ロブに誘拐されていました

 

ここでレイヴンの無罪が確定し、裁判は終わりになるわけですが

レイヴンは裁判を終わらせることを拒否

(娘を助けるためにはマドックス判事の協力が必要)

ロブの小屋の爆破で、大半のSWATチームが犠牲になったものの

レイヴンの指示でドローン型パトカーに乗り

ロブが運転する(ブリットを乗せた)トラックを追うジャクリーン

爆弾を積んだトラックがマーシー裁判所に突っ込むと

衝突の衝突でネットワーク不具合が生

マドックス判事はレイヴンを拘束していた椅子から解放します

 

ジャクリーンがSWATに、ロブがいるトラックの爆破を命じたとき

現場にやって来たレイヴンは、トラックの中に娘がいると

ジャクリーンに爆破を中止するよう頼みます

しかしジャクリーンはレイヴンの言葉を聞き入れず

SWATはトラックに爆弾を仕掛けますが、マドックス判事が遠隔操作で解除

ジャクリーンがロブを直接撃ち殺そうとするも、それもマドックス判事が阻止

マーシー裁判所ことマドックス判事は、ロブの証言が真実であるかどうか

新たな訴訟を開始することを宣誓します

ある殺人の容疑で処刑されたロブの兄デイビッドには

殺人が起きた時間(自宅で?)ロブと電話で話していた

アリバイ(スマホの動画)があり警察に提出しましたが

それをもみ消したのは何とジャクリーンでした

ジャクリーンはロブの訴えでスマホを回収したにもかかわらず

証拠品として提出することなく破棄してしまったのです

 

それもAI裁判を実現させるため

100の犯罪を減らすためには、ひとつの冤罪は厭わないという

正義感のためだったのです

 

ジャクリーンとロブは逮捕され

(本物の法による正義とは真犯人に罪を償わせること)

レイヴンは無事救出された娘のブリットと和解したのでした



【解説】映画.COMより

AIが司法を担う近未来を舞台に、身に覚えのない罪で裁かれた男が、限られた時間の中で無実を証明しようと奮闘する姿を描いたリアルタイムアクションスリラー。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「ジュラシック・ワールド」シリーズのクリス・プラットが主演を務める。凶悪犯罪が増加する近未来。敏腕刑事のレイヴンは、バディを組んでいた同僚警官が捜査中に殉職し、犯人が裁判によって無罪放免となったという苦い過去から、AIによる厳格な裁判制度の制定を提唱し、AI裁判所である「マーシー裁判所」が設立された。しかしある日、レイヴンが目を覚ますと、妻殺しの容疑で自らがマーシー裁判所に拘束されていた。レイヴンは冤罪を主張するが、事件前の記憶は断片的だった。無実を証明するには、AIが支配する世界中のデータベースから証拠を集め、AI裁判官が算出する「有罪率」を規定値まで下げなくてはならない。それがかなわなければ即処刑という状況の中、レイヴンは残された90分で真実にたどり着こうと奔走する。主人公レイヴン役をクリス・プラットが務め、AI裁判官のマドックスを「ミッション:インポッシブル」シリーズのレベッカ・ファーガソンが演じる。監督は、「search サーチ」のプロデューサーとしても知られるティムール・ベクマンベトフ。プロデューサーに「オッペンハイマー」「ダークナイト」のチャールズ・ローベン。

2026年製作/100分/PG12/アメリカ
原題または英題:Mercy
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント