
原題は「Paddington in Peru」(ペルーのパディントン)
家族愛、故郷愛、ルーツ愛、産みの母愛、育ての母愛
感謝、反省、裏切り、やり直し、恩返し、独立、そしてまた家族愛
何気に人生を見直すための教訓的秀作

近頃は恐ろしい害獣というイメージが定着してしまった熊ですが
熊は世界中で愛されているキャラクター



日本でもリラックマ(サンエックス)や、ぽすくま (日本郵便)だけじゃない
ご当地キャラだけも、アックマ・コアックマ(北海道札幌市)
メロン熊(北海道夕張市)、ゾンベアー(北海道小樽市)、くま吾郎 (北海道斜里町)
かみっきー(北海道上川町)、くまだとまお(北海道苫前町)
やべーべや (北海道札幌市北区)、こあぴょん (秋田県北秋田郡上小阿仁村)
アルクマ(長野県)、ポテくまくん (埼玉県秩父市)、すいっぴー (千葉県野田市)
ガーデンベア (神奈川県横浜市)、開運★おやまくま (栃木県小山市)
泉南熊寺郎 (大阪府泉南市)、ひろくま (広島県)、くまモン(熊本県)・・




そのせいかどうかはわかりませんが(笑)
最近よく見る映画配給会社「キノフィルムズ」こと
つまり木下グループの出費がなければ
この「パディントン3」の完成はなかったということです
ツウのとって、どうでもいい情報といえばそれまでなのですが(笑)
木下CEOにはこれからも頑張ってほしいです




余談はここまでにしておいて(笑)
ついにイギリスの永住権を獲得し、パスポートを手に入れたパディントンに
ペルーの「老クマホーム」の院長クラリッサ(オリヴィア・コールマン) から
ホームで暮らすルーシー叔母さんに元気がないという手紙が届きます

ルーシー叔母さんを心配するパディントンに
ブラウン夫人のメアリー(エミリー・モーティマー)は
(それぞれの環境でバラバラになった)家族でペルーに行くことを提案
一家の主であるブラウンさんは
ペルーのジャングルを旅することに不安になりますが
会社の新しいボスの「リスクと友達になること」の言葉を思い出し
ペルー行きを決意します

ところが着いた先で、ルーシー叔母さんは行方不明になっていました
残されていたのは、メガネとブレスレットと伝説の黄金郷都市エルドラドの地図
ルーシー叔母さん探すため、ブラウン一家もエルドラドを向かうことにし
ハンター・カボット(アントニオ・バンデラス)というガイドと

この映画のプロットはヴェルナー・ヘルツォークの
「アギーレ、神の怒り」「フィッツカラルド」に強く影響を受けているそうで
(「インディ・ジョーンズ」もあるがな 笑)
ちょうどこの2本を見たばかりだったのでなるほどでしたね

やがてルーシー叔母さんが残したブレスレットに
エルドラド行きの古代文字が描かれていることや

そしてハンターは代々エルドラドの黄金に憑りつかれている
トレジャーハンターの一族の末裔で
エル・ドラドに眠っているという黄金を手に入れるためには手段を選びません
そんな父親に娘のジーナは、黄金を諦めて親子仲良く暮らすことだけを願っていました

ハンターは黄金探しに反対するジーナを陸地に置いてけぼりにしますが
操縦士がいなくなった船で川に落ちてしまいます
岩場に突き進んだ船は座礁し、なんとか溺れず陸地にたどり着いたものの
パディントンはブラウン一家とはぐれ迷子に
パディントンが大きく吠えると、吠える声が返ってきて
ルーシー叔母さんに間違いないとパディントンは声のするほうに歩いていきます

一方ホームに残っていたバードおばあちゃん(ジュリー・ウォルターズ) は
院長の様子がおかしいことに気付き
オルガンの裏に「まるで悪者のアジトみたい」な隠し部屋を見つけます
院長もまたエルドラドの黄金を狙っているひとりで
(メアリーにお守りだと渡したペンダントは位置を知らせる発信機)
バードおばあちゃんを乗せた飛行機でジャングルに向かうと

ジーナと合流したものの、ハンターに橋を壊され立ち往生していた
ブラウン一家のところに着陸します
車輪が壊れたものの院長曰く
「教皇がペルーを訪れた時も乗ったから祝福されている」飛行機に全員乗り込み
ブラウンさんが手動で車輪を出そうとするとそこには巨大な毒蜘蛛(笑)
遺跡(マチュピチュかよ 笑)を見つけた
パディントンのいる場所までなんとか辿り着いたものの
そこにハンターもやって来て

院長はハンターの従妹で、ルーシー叔母さんは自らエルドラドを目指したのではなく
パディントンをおびき寄せるため、院長によって川に流されたことがわかります
ジーナを人質に取りハンターに諦めるよう命令する院長
しかしハンターは先祖たちの亡霊に操られ娘よりエルドラドへの道を選ぼうとします

そのとき、紳士で優しいパディントンの顔つきが変わり
いつになく強い口調で「何より大事な宝は娘のはずだ」とハンターに諭すと
ハンターに憑りついていた亡霊たちは消えていったのでした

ハンターが院長を倒し
パディントンがブレスレットでエルドラドへの扉を開けると
そこに広がっていたのは一面のオレンジ畑でした
エルドラドの黄金とはオレンジの黄金色のことだったのです
そこにはパディントンが幼いとき迷子になって生き別れた仲間の熊たちと
彼らに助けられたルーシー叔母さんがいました
プーさんの大好物は「はちみつ」で
パディントンの故郷がオレンジの里というのはなるほど、なるほどですね(笑)

パディントンが故郷に残ると思ったメアリーは別れを惜しみ涙ぐみます
するとパディントンは「ロンドンに残ってもいいですか?」 と尋ねます
「ここには仲間がいます、でもブラウン一家は僕の家族です」

ロンドンに戻ったブラウン一家
受験勉強に忙しかったジュティは大学に合格
研究や発明で引き籠っていたジョナサンは部屋から出て社会生活に復帰
それぞれ巣立ちを迎え
ペルーで「リスクと友達」になったブラウンさんは上司から高く評価され昇進
院長は北極に送られ、本物のシスターになるため
引退したホッキョクグマの家で奉仕

パディントンはペルーからロンドンに観光にやってきたエルドラド熊たちと
刑務所にいるブキャナン(ヒュー・グラント)に面会
もうすぐ釈放されると信じているブキャナンは
パディントンにエルドラド熊主演の「ゴルディロックスと三匹のクマ」の
(面倒な老婦人と大中小3匹のオスの熊をめぐるイギリスの童話)
制作を計画していることを伝えるのでした
これはまた、ヒュー様復活でさらに楽しそうな続編ありきですね(笑)
【解説】映画.COMより
イギリスの小説家マイケル・ボンドによるロングセラー児童小説を実写映画化した「パディントン」シリーズの第3作。パディントンの生まれ故郷である南米ペルーを舞台に、大切な家族を探しながら繰り広げる大冒険を描く。
パディントンは「老グマホーム」で暮らすルーシーおばさんに会いに、ブラウン一家とともに故郷ペルーへ旅行にやって来る。しかしルーシーおばさんは、眼鏡と腕輪を残して失踪していた。パディントンたちはルーシーおばさんが残した地図を手がかりに、インカの黄金郷があるというジャングル奥地へと向かうが、そこには家族の絆が試されるパディントンの秘密が待ち受けていた。
前2作に続いてベン・ウィショーがパディントンの声を務め、ヒュー・ボネビルがブラウン家の父ヘンリー、マデリーン・ハリスが娘ジュディを演じる。母メアリー役は前作までのサリー・ホーキンスに代わり、エミリー・モーティマーが担当。
2024年製作/107分/G/イギリス
原題または英題:Paddington in Peru
配給:キノフィルムズ