フィガロに恋して(2020)

原題は「Falling for Figaro

大手証券会社で資産運用の仕事をしているオペラファンの女性が

30歳目前にしてオペラ歌手を目指す、というもの

昔なら「スター誕生」

近年ならイギリスの「ブリテンズ・ゴット・タレント」

Britain's Got Talent、略称BGT)というオーディション番組で

ポール・ポッツスーザン・ボイルというスターを生み出したり

「安心してください、はいています」の、とにかく明るい安村さんが

(日本人で初の準々決勝まで進出)話題になりましたね

ここではなにひとつ不自由のない女性が

オペラ歌手になる夢を諦めきれず

プロへの登竜門であるコンクール「シンガー・オブ・レナウン」で

優勝するためレッスンをはじめます

しかし所詮素人、誰もが無理に決まってると思うわけですが

持ち前の明るさと、人の好さと、努力で

だんだんと皆も彼女を応援していくようになる

よくあるサクセスストーリーと言ったらそれまでですが

最後まで安心して見れますし、わかりやすいので感動もしやすい(笑)

ロンドンの夜景や、スコットランドの田舎の風景も素敵

オペラなんか全く知らなくても楽しめます

証券会社でファンドマネージャーをしているミリー・キャントウェルは

申し分のない給料を貰い、上司で恋人のチャーリーとの関係も良好

プロジェクトのリーダーとして推挙されます

でも何か違う、何か物足りない

ミリーはオペラ歌手になることを生涯の夢としていました

友人でロンドン音楽院に勤めるパトリシアに相談すると

パトリシアはまずボイストレーニングを受けなければならないと

引退した元オペラ歌姫、メーガン・ジェフリー・ビショップを紹介します

仕事を辞めチャーリーと離れ

メーガンの住むスコットランドのハイランド地方までするミリー

プライドの高いメーガンは弟子はとらないといったんは断りますが

ミリーが提示した高額な月謝にすぐ気が変わります(笑)

村に1件しかないパブ兼ホテル「フィルシー・ピッグ」のオーナー

ラムゼイに長期滞在を条件に部屋を貸してもらい

(この時から村ではミリーが唯一の収入源になる)

パブで給仕しているマックスは彼女を動揺

さらに公然と敵対視します

マックスはメーガンのもとで5年もの間訓練を受けていて

次の「シンガー・オブ・レナウン」が(年齢的に)最後の挑戦になります

ミリーのように金持ちではないため

月謝代わりにメーガンに使用人のようにこき使われ

生活のためパブでも働いていました

なので何かとミリーに嫌がらせをするんですが

一方で彼女のことが気になって仕方がないんですね

ミリーがメーガンの過酷なトレーニングで舌と声帯を傷つけてしまうと

温かい塩水でうがいするといいと持ってきて、コーチングしたり

音声理論に関する本を紹介してくれたりします

最初ポイントが低い男ほど

良い所を見つけると印象度が爆上がりするというもの(笑)

ラムゼイもミリーが毎日懸命に練習する姿に感心し

メーガンに「そんなに厳しくしないで」と頼みます

マックスを成長させるために

ミリーと競争させるのがいいとかも知れないと思いついたメーガンは

ふたりをエディンバラのリサイタルに出場させます

新聞でミリーは批評家から高い評価を受け

ベテランのマックスはフィーリングに欠けていると指摘されてしまいます

感情表現を豊かにするために

ふたりでデュエットを練習するよう命じるメーガン

ミリーのほうもマックスを意識するようになるわけですが

そこにミリーの活躍を新聞で知ったチャーリーがサプライズ訪問

動揺を隠せないマックスが可愛い(笑)

ミリーとともに夜を過ごし次の朝帰っていくチャーリー

ミリーはマックスにデュエットの練習をサボったことを謝り

チャーリーが来たことをメーガンには内緒にしてほしいと頼みます

メーガンはマックスがミリーに好意を抱いていることを見抜いて

ミリーがマックスを恋しく思うよう)村から離れるよう提案します

 

数日後シンガー・オブ・レナウン」の予選をふたりとも通過した知らせが届き

マックスは戻りミリーと抱き合います

そして「シンガーオブ・レナウン」決勝

緊張しすぎて吐いていたローザという女性が見事な歌声を披露し(笑)

(15人中5人目)ミリーのステージが終わると

マックスは膝を曲げて指輪の箱を渡します

突然のプロポーズに動揺したミリーがトイレに逃げ込むと

後を追ったメーガンは、イエスかノーかはっきりするよう命じます

ミリーはメーガンに指輪の箱を返し

メーガンはこの結果がマックスにとって

沈むか泳ぐかのどちらかだと答えました

結果、マックスは見事にフィガロを歌い上げ優勝を果たします

ミリーにフラれたことで、哀しい曲に感情移入した・・わけではなく

歌ったのはモーツァルトの「フィガロの結婚」ではなく

ロッシーニの「セビリアの理髪師」 のフィガロのほう(笑)

これは理髪師にして何でも屋のフィガロのおかげで

伯爵と美女ロジーナが結ばれるという明るい物語なんですね(笑)

2位はローザ

ミリーは入賞することすらできませんでした

都会に帰り元の生活に戻ったものの

1年で諦めていいのか、優勝するまで挑戦しようと心に決めます

 

3年後、「シンガーオブ・レナウン」で優勝したミリーに

ドン・ジョバンニ」のヒロイン役のオファーが来ます

推薦したのは今や押しも押されぬ人気オペラ歌手となったマックスでした

再会したミリーにマックスは指輪は返金してもらえたと笑い

ミリーはチャーリーと別れたことを伝えます

ラスト、ふたりは息の合った最高の歌声を披露し

客席ではメーガンが微笑んでいました

 

 

【解説】WOWOWより

オペラ歌手になる夢を抱くキャリアウーマンが一念発起し、オペラの教師に指導を頼むとともに、先輩受講者とロマンティックな関係を築く音楽コメディ。待ち受ける困難の数々の中、夢を実現しようと挑むヒロインが公私の両方で奮闘する姿から目を離せなくなる。主演は豪州出身ながら、「シークレット・デイ」「パティ・ケイク$」などの映画で国外でも活躍するD・マクドナルド。監督は豪州育ちで、海外でも「セッションズ」「500ページの夢の束」などを手掛けてきたB・リューイン。WOWOWの放送が日本初公開。

原題/Falling For Figaro制作年/2020制作国/オーストラリア/アメリカ/イギリス

内容時間(字幕版)/105分ジャンル/ラブロマンス/青春・コメディ