
原題の「Anyone but You」とは、あなた以外の誰か(と付き合います)と
皮肉的に言う方法だそうです
邦題の「プリテンダー」(pretender)は「詐欺師」の意味
ベースはシェイクスピアの戯曲「から騒ぎ」
会えば口喧嘩ばかりの不仲な貴族の男女が
周囲の後押しもあり、いつの間にか結ばれるというもの
よくある使い古されたラブコメですが

とにかく素晴らしいのがオーストラリアのロケーション
オーストラリアの観光局がスポンサーなんじゃないと思うくらい(笑)
何も残らず、内容も数日後には忘れてしまうかも知れないけど
オーストラリアに行きたくなることだけは間違いありません

カフェでトイレを使いたいビー(シドニー・スウィーニー)
でも買い物を終えた客にしかトイレの鍵は貸さないんですね
レジには長い行列で待ちきれない
それを見ていたベン(グレン・パウエル)は彼女のことを妻だと機転をきかせ
レジ係からトイレの鍵を渡されたビーですが
慌てたせいで水道の水がジーンズのお股を濡らしてしまいます
ハンドドライヤーを使い急いでジーンズを乾かすビー
のっけから定番すぎるドタバタギャグ(笑)

でも運命を感じたふたりはデートし、一夜を共にします
しかもベンはイケメンだし、優しいし、料理も上手く
ゴールドマン・サックス(アメリカの多国籍投資銀行)に勤めるエリート
女の子にとってこれ以上ないお相手
なのに彼女は翌朝ゆっくり起き上がると部屋を出て行ってしまいます
帰り道、友人に最高の夜だったと歩き電話をしていると
彼に黙って出てきたことを後悔

ベンの部屋に戻ると、ベンの友人ピーターが来ていて
ひとり残されて傷ついていたベンは
ビーのことを「大したことない女だった」と説明していました
その言葉を聞いてショックを受けたビーは再び黙って出て行ってしまいます

最高の出会いと浮かれていたのは自分だけ
一夜限りの遊び相手にされただけだと
お互い思い込んでしまったんですね

それから6か月後、ビーの姉のハレが(同性の)クラウディアと
オーストラリアで結婚式を挙げることになります
なんとクラウディアはピートの妹で、式にはベンも招待されていました
しかもシドニーにはベンのセクシーな元カノ、マーガレットがいて

さらのビーの両親がビーの元カレで
ビーに結婚してほしいと望んでいるジョナサンを招待します
だけどビーは両親の期待に答えるのがいやで
内緒でボストン大学の法学部も退学していました

とにかく全員が美男美女
悩殺ビキニにセクシードレスというサービスに
グレン・パウエルなんて全裸まで披露しています
ただお下劣な下ネタって、やっぱりベン・スティラーの頃がピークで
(彼だから許されたところもある)
肛門ネタまでいらなかったと思いますね(笑)

オーストラリアでは日本のような「結婚式場」というものがなく
レストランやワイナリーを借りたり
自然の中、いわゆるガーデンウェディングが多いそうです
しかも自分たちで出来ることは自分たちで依頼して準備する
会場の装飾、ウェディングケーキ、衣装、司会進行、ビデオ撮影・・

また「ウィッシングウェル」(Wishing Well)というシステムがあり
新郎新婦に必要なものをプレゼントするお披露目会まであるんです
(披露宴への参加費を現金(金額は自由)で払ってもいい)

(ここに登場する家族はお金持ちで裕福過ぎますが 笑)
それでなくても、とっても大変な結婚式なのに
ビーとベンがいがみ合っているせいで雰囲気は最悪
そこで皆はビーとベンを仲良くさせよう、くっつけようと作戦を練ります

そんな分かりやすい手には乗らないビーとベン
だけどふたりの喧嘩のせいで、お花もケーキもメチャクチャ
いろいろ反省したうえ、ベンはマーガレットとヨリを戻したい
ビーはジョナサンを避けたいために
ふたりは恋人同士を演じることにします

皆を信じさせるためにとった行動は「タイタニックして」
しかしふたりとも海に落ちてしまい
(どうせならセリーヌ・ディオンも使って欲しかった 笑)
おかげでやっと気持ちを通じあわせたのですが

結婚式の朝、ベンはうっかりビーの両親に
彼女が法学部を辞めたことを明かしてしまいます
ベンに裏切られたと感じたビーは
ベンとは恋人のふりをしていただけだと真実を話してしまします

険悪なムードの中、ハレとクラウディアが言い争っているのを聞いたベンは
(のちにそれも策略だったことがわかる)
ふたりの結婚式のため和解しようとビーに提案します

式は無事終了し、パーティがはじまると
ベンとダンスするマーガレットが彼にキスするのを見て大ショック
ビーは泣きながら会場を逃げ出してしまいます
皆はベンにビーを追いかけるよう促し

ベンは崖から海に飛び込むと、海上保安の救助ヘリコプターを使い
(愛のためなら許されるのか 笑)
オペラハウスにいるビーを迎えにいくのでした

【解説】映画.COMより
弁護士を目指してロースクールに通うビーは、街角のカフェで知り合った金融マンのベンと最高の初デートをするが、ちょっとした行き違いが原因で燃え上がった恋心も一気に凍りついてしまう。数年後、そんな2人がオーストラリアで同じ結婚式に出席して偶然に再会。真夏のリゾートウェディングに皆が心躍らせる中、険悪なムードを漂わせる2人。しかし、復縁を迫る元カレから逃げたいビーと元カノの気を引いてヨリを戻したいベンは、互いの望みをかなえるために恋人のフリをすることになり……。
ビー役はドラマ「ユーフォリア EUPHORIA」や映画「リアリティ」で注目を集めるシドニー・スウィーニー、ベン役は「トップガン マーヴェリック」のハングマン役でブレイクしたグレン・パウエル。監督は「小悪魔はなぜモテる?!」「ANNIE アニー」で知られるウィル・グラック。
2023年製作/103分/G/アメリカ
原題または英題:Anyone But You
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント