
北とぴあ (東京都北区王子)で開催された
「ユニバーサル映画祭 2024」 に行ってきました
全6作品上映された中で私が見たのは「いちばん逢いたいひと」
日本語字幕と音声ガイド付きのバリアフリー上映で
アフタートークには監督の丈、プロデューサーの堀ともこ
主演の三浦浩一 、夏井世似子、主題歌を歌った山本雅也が登場
舞台あいさつにも手話通訳および字幕ガイドがつくという試み

これぞ聴覚障害者や視覚障害者が待ち望んでいた形の映画上映ですが
平日で2日間限りのため行きたくても行けなかった人
また「知らなかった」という人も多いのではないでしょうか
このような上映がいつでもどこでも行われる日が
近い将来くることを願います

ただ正直に言わせてもらえば、映画そのものの出来はあまりよろしくない
娘が白血病になり家族で乗り越えた経験を持つプロデューサーの堀ともこが
池江璃花子選手が白血病を乗り越え東京オリンピックに出場したのを機に
「白血病と骨髄移植」「ドナー登録」について理解を深めて欲しいと企画した
テーマ性の尊さについては尊敬しますが、リアリティに欠けます

子ども向けの内容というのであれば
娘の骨髄移植のドナーを探すために詐欺にあい
何億円という大金を横領したあとの(返す気すらないように見える)
柳井健吾(崔哲浩)の行動はどうかと思うし
それよりは、ヨシ君のように骨髄移植のドナーが現れても
なにかしらの理由で死亡する患者が多くいるとしたら
そちらにスポットを当てて欲しかった

ホームレス風の男性を探しあてた瞬間の
イヤイヤで差別的な言葉もいかがなものか
あそこは感動して思わず号泣するか抱きついて
勘違いと気付いてから、笑いを取って欲しかったですね
よかったのは、楓の明るすぎるお父さん(大森ヒロシ)と
理髪店を営む柳井の友人(丈監督)の善性
そして柳井がドナーと気付かないまま去っていく楓

ラストは「骨髄バンクコーディネーター養成研修生」として
柳井が応募するところで終わる・・
なんていうのがよかったんじゃないかな
「骨髄バンクコーディネーター」の存在を知っていれば(相談する相手がいれば)
柳井が詐欺にあうこともなかったかも知れないし
それこそ彼が言っていた「生きる意味を感じる」
ひとつの命を救うお手伝いをする活動ができる気がします
ホームレス姿で病院を走り回るよりは、たぶん(笑)
【解説】映画.COMより
白血病を克服した少女とそのドナーになった男の数奇な運命を、「AKB48」の倉野尾成美主演で描いたヒューマンドラマ。
ある日突然、授業中に倒れた11歳の少女・楓は、検査の結果「急性骨髄性白血病」と診断され、そこからつらく長い闘病生活が始まる。幼い楓にとって抗がん剤治療や放射線治療は過酷でしかなく、隣のベッドで同じ病気と闘っている与志だけが唯一の心の支えだった。同じ頃、IT企業を経営する柳井健吾は、最愛の娘を白血病で亡くしてしまう。経営者の健吾は仕事を優先せざるを得なかったが、そのことを妻に責められ、幸せだと思っていた家庭は崩壊へと向かう。そんな健吾にとって唯一の誇れることは、骨髄ドナーになれたということだった。
自身の娘が白血病になり、家族で乗り越えた経験を持つプロデューサーの堀ともこが、白血病と骨髄移植、ドナー登録などについて理解を深めてほしいとの思いから製作された。キャストには、主人公・楓役の倉野尾成美のほか高島礼子、崔哲浩、中村玉緒らが集結。メガホンをとったのは、これが長編2作目となる俳優の丈。
2022年製作/106分/日本
配給:渋谷プロダクション