
「本作に描かれているものはすべて真実で 登場する人物は実名です」
原題は「Battalion:The Return of the Living Dead」
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」が実際にあった
という前提で作られた間接的な続編(パロディ)

「バタリアン」とは軍事用語で(司令部から構成される)大隊のことで
当時は流行語「オバタリアン」の語源にもなりました

さらに死の苦痛を訴える上半身だけのゾンビ、オバンバ
(脳みそを食べると苦痛がやわらぐ)
「ノウミソ…」と呟きながらうろうろ歩くタールマン
猛ダッシュで人を襲い、バラバラにされても死なない
ハーゲンタフ(ハゲでタフだから)といった
勝手にゾンビに付けた名前のセンスの良さ
翻訳者のホラー愛を感じずにいられません(笑)

しかし侮ることなかれ
ミニマルなお馬鹿ホラーにもかかわらず
プロットの構成はなかなかのもの
それもそのはず、監督と脚本はダン・オバノン

実際、軍隊が使う化学兵器がどのように保管されているのか
軍用でなくても使用済み核燃料などがどのように輸送されているか
それらは住民に知らされず、軍と政府によって
秘密裏に監視され対処されているんですね

ゾンビを作出す化学物質は「トライオキシン」で
「ダイオキシン」の次の毒物、というシャレも効いてる
本当はゾンビより怖いというお話
でも笑える(笑)

ケンタッキーの田舎町ルイヴィルにあるユーニーダ医療品商会という
怪しい看板の倉庫で働き始めたフレディ
すると倉庫長のフランク(ジェームズ・カレン)が
「”Night of the Living Dead”って映画を見たか?」と
あれは実話で、軍の細菌兵器が誤って死体を蘇生させたもので
そのゾンビが秘密裡にここに運ばれ地下室に保管されたものの
そのまま忘れ去られてしまった、というのです

フランクがフレディにゾンビを見せようと
ゾンビの入ったケースを叩いてみせた時
突然ガスが吹き出しふたりは気を失い
保存されていたゾンビが蘇ってしまいます

同じ頃、フレディを迎えに来た不良仲間は
倉庫の隣りにある墓地で乱痴気パーティをしていました
リネア・クイグリーの前ツルツルのヌードにびっくりしますが(笑)
あれはボディスーツなんだそうです(お尻は本物)

目が覚めたフランクは電話で社長(クルー・ギャラガー)を呼び
社長は映画で見た通りゾンビの脳を破壊してみますがゾンビは死なず
隣で火葬場をやってるアーニーに焼いてもらうことにします
しかし空へ登った煙が雨で墓地の地面にしみこんでいき
続々と死体が生き返り墓から出てしまいます

しかもフランクとフレディの様子がおかしい
救急車を呼ぶと救急隊はふたりの血圧も脈拍もゼロ
つまり理論上は死んでると伝えます

そこから墓地で若者たちが
待機していた救急隊員たちが次々ゾンビに襲われ
ゾンビはさらに無線で救急車とパトカーを呼び
救急隊員と警察官らを襲っていきます

フレディを迎えにいった恋人ティナまでがゾンビ化したフレディに襲われ
社長はゾンビが保管されてた容器に書かれた電話番号に電話をします

ルイヴィルに核ミサイルを発射するよう命令するのでした
(「バイオハザード」のラストはこれのパクリだったのね 笑)

人物もゾンビも、とにかくキャラクターが魅力的
今でもゾンビ映画ファンから愛されている理由がわかりました
【解説】映画.COMより
不死者(アンデッド)が人間に襲いかかり、その脳を食べるというホラー・コメディ。ヘムデール・フィルムが提供。同社の社長ジョン・デイリー、副社長デレク・ギブソンがエグゼクティヴ・プロデューサーをつとめる。製作はトム・フォックス、共同製作者はグレアム・ヘンダーソン。68年のジョージ・A・ロメロ作品Night of the Living Deadの脚本を書いたジョン・ルッソ、それにルディ・リッチ、ラッセル・スタイナーの原案に基づき、ダン・オバノンが脚色し、監督としてデビュー。撮影はジュールス・ブレンナー、音楽はマット・クリフォードが担当。アメリカでの題名はThe Return of the Living Dead。出演はクルー・ギャラガー、ジェームズ・カレンなど。
1985年製作/アメリカ
原題または英題:Battalion
配給:東宝東和