サスペリア・テルザ 最後の魔女(2007)

原題は「La Terza madre」(第三の母)

ダリオ・アルジェントの「サスペリア」「インフェルノ」に続く

魔女三部作の完結編ということ

閉鎖された古い墓地から(出土品調査していた?)作業員が棺を発見

中に入っていた像と、赤い衣に黒魔術的なものを感じた枢機卿

棺を蝋で封印し、黒魔術の研究の権威美術館館長でもある

マイケル・ピアス氏調べてもらうため棺をローマにある美術館に送ります

学芸員のジゼルは、絵画修復を学びにきているアメリカ人のサラを誘い

勝手に棺を開けてしまいます

ジゼルが誤ってナイフで指を切ると、棺の中の像が彼女の血を吸う

ジゼルが像に書かれている古文を読むため、サラに辞書を取りに行かせると

サルとゴブリンが現われジゼルを襲います

自分の臓物に首を絞められ殺されたジゼルを見たサラは逃げますが

サルに追い詰められてしまいます

そこに都合よくリッソーニ刑事が登場

ところが刑事はサラをジゼル殺しの犯人ではないかと疑います

さらに都合よく館長が登場し(笑)

怖がるサラを家に泊めることにします

館長にはポールという幼い息子がいますが

サラとデキでいるんですね(笑)

翌朝、館長が枢機卿に会いに行くと

枢機卿は重度の脳卒中で昏睡状態でした

館長はシスターから、枢機卿が残したという

「マーテル・ラクリマルム」 と書かれたメモを受け取ります

館長がローマに戻ると、街は殺人、集団自殺、暴力で大混乱に陥っており

ポールは魔女にさらわれ行方不明

それは「マーテル・ラクリマルム(涙の母)」が目ざめたため

「涙の母」に忠誠を誓う世界中の魔女たちがローマに集結します

それも飛行機や列車で

(そこ魔術使わんのかい!パスポートも持っている? 笑)

しかもゴスロリ調か、はたまたキョンシーの衣装にメイクは何だ

しかも日本語で「チョトマテ」「冥土に行け」

ダリオ・アルジェントの審美眼とフェティシズムはどこにいった?

(オマエは市川純に謝っとけ)

ポールは「涙の母」の生贄にされ

ポールを探しに行った館長も殺されます

魔女たちと刑事に追われるサラは

謎の女性の声に助けられ(透明人間になれる 笑)

母の古い友人で白い魔女のマルタに会いに行きます

マルタはサラを導く声は、サラの母エルザで

エルザは最も強力な力を持った白い魔女だたっといいます

三人の母のうち最年長で賢い 「マーテル・サスピリオルム(ため息の母)」

との戦いに挑み、重症を負わせたものの

「ため息の母」は報復として墜落事故をおこし

サラの両親を殺したのだと教えます

そしてエルザの能力は、娘であるサラにも引き継がれているのだと

自宅に戻ったサラは、魔女たちが待機していることに気付き

恋人(女性)と暮らすマルタの家に匿ってもらうことにします

そこにも魔女たちがやって来て、マルタと恋人は殺され

(長槍で女性器を刺すとかヤバい ← でも魔術は全然関係ない・・)

逃げるサラはマイケルを見つけ、彼と彼のアパートに行きます

そこでサラはマイケルが死体であることに気付き

マイケルに火を放つと、母エルザの霊がマイケルを地獄に追放します

サラはマルタに教えてもらった錬金術師に会いに行くと

部下と思われる男性から薬を盛られ

サラの前に姿を現した錬金術師が眼孔チェック

(生い立ちや身元がわかるらしい)

そして三人の母のためにベルリン、ニューヨーク、ローマに作られた

伝説の三つのマンションが描かれた古本を見せます

「ため息の母」と「暗闇の母」は滅んだ

残るのは「涙の母」とローマにあるマンション

あとはよろしくと錬金術師(簡単に言うな 笑)

ここにきてやっと、「魔女三部作」が何だったかわかるんですね

サスペリア」の意味はラテン語の“ため息”

三人の母の長女「ため息の母」マーテル・サスピリオルムが倒され

 

その2年後に撮られた「インフェルノ」の意味は”暗闇(暗黒)”

次女である「暗闇の母」、マーテル・テネブラルムが倒される

 

そして本作「第三の母」とは

三姉妹の中で最も美しく、邪悪で最強だという”涙”の持ち主

最後に残された三女「涙の母」ことマーテル・ラクリマルムのこと

それを滅ぼすのが、サラの使命

が、ここからの展開がショボすぎた(笑)

「涙の母」のマンションを見つけたサラですが

「涙の母」は呪文の書かれた赤いTシャツ1枚で

80's rock 'n' rollお立ち台クィーン状態の決起集会

サラが闖入(ちんにゅう)してくると

会場は「白魔術を見せてくれ」 とさらに盛り上がる(笑)

サラが「涙の母」のTシャツを剥ぎ取って燃すと

「涙の母」は全裸サービスなうえ、Tシャツがないと魔力が発揮できない?

壁が崩れマンションの倒壊が始まると

アルジェントお得意の汚水に紛れて逃げるサラ

と、今さら何のためにいるのかわからない刑事(笑)

「涙の母」は崩れたマンションの飾り塔に刺されてしまいます

サラの「母親から受け継いだ能力」の話はどこいった?

最強の魔女が何ひとつ活躍しないまま

まさかの「もらい事故」で絶命(笑)

 

たぶんアルジェントとしては、実娘アーシア・アルジェントのための

プロモーション的な位置づけではないでしょうか(笑)

酷評は多いもものの、グロゴアと

女性の綺麗なおっぱいが好きな方にはおススメです(笑)


 

【解説】映画.COMより

イタリアン・ホラー界の巨匠ダリオ・アルジェントが、77年の「サスペリア」、80年の「インフェルノ」に続けて放つ“魔女3部作”完結編。イタリア中部の古い墓地脇から、19世紀の棺と遺品入れが発掘された。ローマの古代美術館で働くサラは、副館長に誘われて遺品入れを調べるうちに、封印されていた邪悪な魔女“涙の母”を甦らせてしまい……。主演は「マリー・アントワネット」などハリウッドでも活躍する監督の実娘アーシア・アルジェント

2007年製作/98分/イタリア・アメリカ合作
原題:La Terza Madre
配給:キングレコード、iae